後医は名医

こんにちは。
援助職のためのカウンセリングの結い心理相談室です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

このアルミンの台詞は、いろいろなことに応用できます。

医療の業界でも、援助の世界でも。

昔、ある医師から「後医は名医」という言葉を教わりました。

後から診た医者は正しく診断・治療しやすい

引用:めだまにあ

そのとおりだと思います。

僕は医師ではなく、ソーシャルワーカー(援助職)だけど
援助にも同じことが当てはまると思います。

最初に関わる人は、情報もろくにない中、関わりながら、その人から情報を教わります。

それが一気に可能な場合もあれば、関係構築が容易ではなかったりすれば、ちょっとずつ、ちょっとずつ教えていただくこともある。

その支援を別の支援者に引き継いてもらう時に

何でこれしか支援が進んでいないの?

そのようにバッサリ斬られてしまうことがある。

確かに、関わり方が不十分である場合も無いとは言えない。

しかし、「その状況(支援の進捗が遅い)」であることにも、それ相応の事情があったりする。

ようやく全体像がアセスメントできたのは結果論であって
後任者は、後から情報収集の恩恵にあずかっただけかもしれない。

前任者の経緯を知る由もなく、手探りで苦労の連続があったのかもしれない。

クライエントの情報を集めるにも、とても苦労した可能性もある。
クライエントとの信頼関係の構築に時間を要する場合もある。

院内でも、院外でも
たまにあるんですよね。

何で◯◯をやっていないの💢、が。

繰り返しますが
最初を担当した者にも相応の事情があるので、安易にこのように言うのは勧めません。

仮に、支援に要改善の要素があったとしても
責められると人は良い気がしないものです。

責められていると感じる内は、当人だって冷静に向き合えないでしょう。

そもそも、仕方がない場合だってあります。

「後医は名医」

援助者もこの仕組みを理解した上で関わると良いのではないかなと思います。

本当に難しい匙加減です。

難しいからこそ、配慮とか敬意を忘れてはいけないと思うのです。

たとえその対象が自分自身だったとしても。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市を拠点に普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)をご提供しております。

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