人知れず支える人々
こんにちは。
援助職のためのカウンセリングの結い心理相談室です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
前職の医療ソーシャルワーカーから離れて久しい僕ですが、以下のような記事を見つけて世の中の変化を感じずにはいられません。
画像引用元:https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20240703-OYO1T50016/
年々増える、身寄りのないクライエントに、一体、世の中どうなっていくのだろうと戦々恐々としたことを覚えております。
成年後見を使う必要まではなく、福祉サービス利用援助事業を使うほどでもなく、しかし、例えば病状が一気に悪化した時には制度利用もままならない事案(間に合わない、または、制度が該当しない、役割外等)は、たくさんありました。
結局、誰かが伴走するしかないけれど、誰が担うべきかが曖昧な部分でもあります。
ケアマネが担うにしても、ソーシャルワーカーが担うにしても、行政が担うにしても、非常に過大な伴走型支援。
そこに道筋をつけるのは本当に大変でした。
記事では神戸市が新しく制度を立ち上げたようですが、未整備の自治体がほとんどだと思います。
また、小さい自治体ほど人員を割くのも大変で、今でも自治体職員の負担も相当なものではないかと思います。安易に「速やかに整備せよ」と言って良いのかどうか...。
今後、全国的に整備されていくのか、同様の制度を始めた自治体の動きを全国の関係者が注視していると思います。
個人的には、役割の押し付け合いにならないようにと願うばかりです。
「親族が」「行政が」「ケアマネが」「後見人が」「ソーシャルワーカーが」
大きな声では言えませんが、「誰かがやるべき」という不毛な牽制が、しばしば発生してしまいます。これには、かなり疲弊させられました。
ひと一人が生きる過程は、本当に大変なものだと、福祉の現場にいると思わされます。
今この時も、制度がなく、役割分担が曖昧ななか、誰かが身寄りのない方の権利擁護に奔走していると思います。
それは専門職かもしれないし、そうではなくても、遠い血縁の親族かもしれません。
地域の関係者の合意を得て、何かしらの手立てが定まっていくことを願います。
今この時も、人知れず支えている人々がいることを微力ながら、世の人々にお伝えしたいと思います。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。
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