「怠惰」の嘘
こんにちは。
普段使いのミカタ・カウンセリング&支援者のミカタ・カウンセリングの結い心理相談室です。
僕にとっては、仕事依存症はとても大きな関心事です。
なぜなら、僕自身が仕事依存症からの回復者であると自認しているからです。
仕事中毒(しごとちゅうどく、ワーカホリック、英:Workaholic)とは、生活の糧を得る手段であるはずの職業に、私生活の多くを犠牲にして打ち込んでいる状態を指す言葉である。ワーカホリックは「私は働かなければならない」(I have to work)と認知しており、一方でワーク・エンゲージメントは仕事への態度が肯定的である、すなわち「私は働きたい」(I want to work)であるという点において区別される。
これはときおり、仕事に打ち込むあまり、家庭や自身の健康などを犠牲とするような状態を指す。その結果として、過労死や熟年離婚といった事態を招くこともある。
ウィキペディア
おおよそ、このような説明で合っていると思います。
自分で自分の状態が「おかしい」と気付いて、いろいろ調べて、そういう状態なのだと思い至りました。
あくまで病名ではなく、「状態を指す言葉」なので、自分でしっかりと自分の状態を認識して、自分で働き方や生き方を改めようと思うこと(自分で自分を律すること)が大事だと思います。
おそらくですが、そんな状態に陥った背景も様々だと思います。職業的特性もあったかもしれないし、個人的要因やその他の社会的要因など、いろいろな文脈が折り重なっていると思います。
もし、僕と同じように仕事依存気味だと感じる方、あるいは、そうまでは思わなくても、「とにかく日々多忙なのだ」とあくせくしている方は、こちら(東洋経済オンライン)の記事に一度目を通してみてはいかがでしょうか。
題名
『多忙な人が気づくべき「怠けてはいけない」のウソ』
副題
「思い込まされている価値観は本当に正しいのか」
改めて見渡せば燃え尽き、体調不良、仕事を抱えすぎた人が周囲にたくさんいる。それでようやく気づいた。私が苦しんでいたのは、社会全体に蔓延した流行病だったのだ。これを私は「怠惰のウソ」と呼んでいる。
「怠惰のウソ」は深く文化に根ざした価値体系で、次のことを私たちに信じ込ませている。
●表向きはどうあれ、本質的に自分は怠惰で無価値だ。
●怠惰な自分を克服するために、いつも一生懸命頑張らなくてはいけない。
●自分の価値は生産性で決まる。
●仕事は人生の中心だ。
●途中でやめてしまうこと、頑張らないことは、不道徳だ。「自分は頑張りが足りていない」と罪悪感が湧くのは「怠惰のウソ」が原因だ。身体を壊すまで働きすぎるのも、「怠惰のウソ」に突き動かされているからだ。
東洋経済オンライン
こちらの著者は、社会全体に蔓延した価値観があると、指摘しております。
そして、この価値観に僕も毒されていたと、認識します。
きっと、世の中の頑張り屋さんと言われる人たちにも、少なからず、このような影響を強く受けているのではないかと思います。
一応ですが、本当の意味での「怠惰」は存在します。そして、完全に「努力は不要」であるはずもありません。
ただ、心身を削り過ぎるほど「頑張って」いるにも拘らず、「怠惰だ」「もっと頑張れ」と更に叩く、誤った構造があるのは事実です。
この分別ができていないことこそが、一番の問題なのだと思います。
「嘘の怠惰」とは、上記引用にあげられるような誤った「怠惰」に関する価値観です。
そして、本当に頑張るべき時と場所と対象があります。例えば、生きていくために必要な技能を磨くことは必要な不可欠な努力ですが、その技能を搾取するような会社(ブラック企業)で活かすことは、正しい「頑張り」ではありません。
そうは言っても、なかなか人生経験の浅い内は見極めが難しいのも事実だと思います。働いてから、搾取型企業だと判明することがあったりします。
もし、それらから逃れようとしたとしても、それは決して「怠惰」ではありません。一人で認識するのが大変であれば、第三者からの客観的意見を求めると良いでしょう。
順序よく対処していきましょう。
- 「怠惰」の嘘を認識する
- 「怠惰」の嘘を排除する
- 自分の信念を整える
- 「怠惰」の嘘を強要しない真っ当な(法令遵守する)会社、組織に属する
- 必要に応じて「怠惰」の嘘と戦う
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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