人目を気にしないための方法

こんにちは。
普段使いのミカタ・カウンセリング&支援者のミカタ・カウンセリングの結い心理相談室です。

昔、他職種の先輩職員に、ある頼まれごとをされました。

実習生が来ているから、是非、ソーシャルワーカーについて教えて欲しいと。

「分かりました」と二つ返事をしました。

当日、他職種の実習生に、ソーシャルワーカーの役割を説明する僕。

そして、そこに同席する先輩職員。

何だか分からないけど、滅茶苦茶、緊張しました。

「しどろもどろ」「冷や汗」とは、ああいう時に使う言葉だと、後に気付きました。

これは、僕が五年目くらいの頃の話です。

ところ変わって、二十年以上、経験を経てからの話。

ロールプレイをしながら、僕の実践能力を評価するという場面がありました。

そうしたら、何年ぶりかに、やってきたのですよ。

あの「しどろもどろ感」「冷や汗感」が・・・。

本当のクライエントとの実践場面よりも緊張して、「えっ、何で」と自分でも戸惑う有り様でした。激しく動揺してしまったので、後で激しく落ち込みました。

評価者曰く、「何も悪くなかったけど、一体どうしたの」と逆に心配されました。

これにも少し驚きました。「ああ、自分を見失うって、こういうことなんだね・・・」と思いました。

両者に共通していたのは、「この人には認められたい」と僕が思う相手がいて、気負うつもりはないけど、気負ってしまったのだろうということ。

そして、「見られている」ことばかり気になって、「相手の目に僕がどう映るのか」ばかり気になってしまったということ。

つまり、「関心」が自分だけに向いてしまったということです。

本当の実践場面でクライエントに相対する時は、僕は極力、クライエントのことだけをひたすら考え、自分を無にするように心がけております。

そうすることが、最も良い実践ができたと僕が感じた時の共通点だと分かっているからです。

きっと、この両場面ではこれが上手くできなかったのでしょうね。

何かしら条件が重なり、自分自身に矢印が向いてしまったのだと思います。

自己分析ですが、人の目が気になる時は、自分にだけ関心が集中した時。

つまり、自分が目的になってしまっている時。他人の目に「良し」と映ることがすべて、と。

だから、そんな時は自分を無にします。そうすれば、行き所を失った関心の矢印は他に向かってきます。

自分を目的にせず、自分自身は手段であることに徹する。
目的は必ず自分の外に設定し、関心の矢印を自分に向かわせない。
つまり、矢印に追われる構図にしない。

これが僕の「人目を気しない」ための方法です。

ちなみに、僕のやり方が他の人にも通じるとは限りません。

なぜならば、性質が異なるからです。だから、単純が方法論に固執するよりも、自分に合った方法を見つけることが大事です。

ざっくりと、「どんな時に人目が気になっているか」「気になっていない時はどんなだったか」を見ていき、それを突き詰めると、何かしらのその人なりの法則が見えてくると思います。

勧められるのは「気になっていない時はどんなだったか」と良い例外を探すのが、負担にならないので良いと思います。

こういった日常の悩みは、意外とあるんじゃないかと思います。

個別性が高いので、よろしければ、あなたに見合った解決方法を一緒に捜してみませんか。

結い心理相談室では、ありふれた日常の中の悩み事の解決や対処を、あなたの味方になってお手伝いいたします。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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