30代の体力の見極め

こんにちは。
普段使いのミカタ・カウンセリング&支援者のミカタ・カウンセリングの中田雅也です。

僕が30代の時の話です。

現場のソーシャルワーク実践をやっていた時、個人的に五月は体調を崩しやすい時期でした。

まず、年度始めの4月は制度の改訂や、組織内部の人の出入り、それらへの対応でとても忙しいため、4月は新しいことへの対応で必死です。

また、所属機関の総会の類、職能団体の総会、学会、実習(ソーシャルワーカーのみならず他職の実習にも幾らか関与)なども混ざるので、それらの対応も始まり、息切れし始めていたのだと思います。

それ以外の季節は、その時々の大変さや疲労感はあっても、5月ほどに大変と感じることは少なかったように思います。

また、5月から6月にかけては、腰痛が頻発していたような気がします。

思い返すと、年度の始めの「新しいことへの適応」にはそれ自体、かなり心身の体力を消耗していたのだと思います。

五月の大型連休を挟んで、本当は少しゆっくり目に、活動速度を抑えられれば良いのですが、息つく間もなくいろいろなことが始まるので、今となっては「それは疲れるよね」としか言えません。

でも、その時は、「確かに忙しいけれど、何とかなるはずだ」としか思っていなくて、「何故だか分からないけど、疲れてしまう時期」の認識でした。

走っている最中は、当たり前のことにすら気が付かないことがあるという好例で、僕にとっての教訓です。

忙しかった時には、体調が良かった時は、はっきりいって少なかったです。

忙しかった時ほど、憂さ晴らしを欲して、お酒もたくさん飲んでおりました。飲んでいた分、内臓から疲れているでしょうから、ますます疲労は募る・・・典型的な悪循環ですね。

「まだまだやれるはず」との思い、実際の心身の体力。この間には大きな差がありました。

「何かおかしいな」の体調不良はたくさんありましたが、今思うと、かなり危なかったのではないかと、思い返してゾッとします。30代のことでしたが、40代でこれをやっていたら、本当に倒れていたのかもしれません。

一般的に、30代に入ると体力はガクッと低下します。

しかし、10代、20代の体力があった時期の感覚は抜けないので、「まだまだ、やれる」と思ってしまいます。

体力が消耗すれば、精神機能もどうしても低下します。

この自分の体力に対する「過信」「見込みの甘さ」が、大きな躓き、大きな病気をもたらす危険があります。

30代ともなれば、役職に就いたり、熟練者として多くの業務を任されたりする時期です。業務の範囲が広がったり、責任が増すのは、とてもとても大変なことです。「そういうことに挑んでいる」という自覚がまず必要です。

30代、40代、50代・・・。

だんだんと歳を重ねているとの自覚はあっても、自分が無理なく活動できる範囲、体力がどのくらいかをより的確に見極める必要があると思います。

一旦、物事を引き受けてしまうと、後で断るのは難しくなります。だから、できるなら、最初から自分の体力を見極めて、やれる範囲の予測を立てておくのが無難だと思います。

できることには、できると言う。
できないことには、できないと言う。

当たり前のことかもしれませんが、意外と難しいものです。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。