自分の将来は自分のもの

今はどうかわかりませんが、昔、男性が少ない職域のためか、部署や組織を担うことが当然のように期待されました。

時に言葉で、時には言葉にしない期待として、「お前が背負っていくんだぞ」「やってくれるんだよね」と。

本音を言えば、違和感しかありませんでした。

『僕は、困っている人のため支援をしたいだけ』

『ただ、支援をさせてもらえれば、それで良いのに』

思えば、最初から、所属機関と僕との間には、互いの期待のすれ違いがずっとあったのだと思います。

今では、現場の援助職だけではなく、組織の管理者となる専門職キャリアが描かれるようになり

現場にいられないことが、専門職としての終わりを意味はしません。

しかし、その組織において初めてならば、そのキャリアを開拓することになります。

後は、本人の志向次第でしょう。

上記のSNSも、何だか昔の自分を見ているような気持ちになりました。

結論から言えば、期待される役割は認識しても、その役割を受け入れるかどうかは、本人が判断すること。

その主権を何者も侵してはならないと思います。

あくまで、所属機関とは、雇用契約の関係でしかありません。

後継となるかどうかまでは、任意であって、契約ではありません。

もちろん、後継となることに合意できればそれも良し。何より、本人のやる気が大事です。

動機付けがあるということはとても大事で、続けられる理由が誰にでもある訳ではなく、無くて続けられるほど簡単な役割ではないと思います。

それをやがて見つけることもあれば、そうではないこともあります。

その過程を見守ってくれ、本人の決断を尊重してくれる組織であるならば幸いです。

もし、背負わないといけない、という一択であるなら、とても苦しいことです。

難しいかもしれませんが、やってみたくなる、をどれだけ組織が作れるかが大事。

魅力があれば、黙っていても、相手は乗ってくるはずですから。

僕が声を大にして言いたいことは、自分の将来は自分のもの、ということ。

自分の幸せを追求できることが大事ということ。

たったそれだけが、難しかったりする。

だから、そのために戦うことには価値があると思う。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。

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