自己犠牲も程々に

自分を犠牲にしてまで、仕事を回してしまうことがあります。

自分の担当領域外のことを引き受ける、自分の業務時間外にまで仕事をするなど。

そこにはどんな背景が潜んでいるでしょうか。

どうして断れないのでしょうか。

断ることで相手に嫌われたり、仕事がやりづらくなるからでしょうか。

人間関係の潤滑油と考えているでしょうか。

それが当たり前と思って、断るという発想が無かったでしょうか。

自己犠牲をしてはいけないとまで言うつもりはありません。

しかし、自己犠牲に甘える人は、どんどんと現れるのが世の常です。

そうすることで、業務構造の課題や、他者の業務遂行力の課題が隠れてしまうことがあります。

実は、僕は「自己犠牲が当たり前と思って、断るという発想が無かった」時期がありました。

正直、頼られて心地よく、そうやって認められることで自分の存在感を感じたり

自分の居場所を確保するようなやり方をしていたのだと思います。

しかし、そのようなやり方は長続きしません。

僕が引き受けているような自己犠牲を、他の仲間が強いられているのを見た時

『これではいけない』と気付きました。

自己犠牲や我慢強さは、時に必要で、時に美徳ですが

それを要求されたり、やって当然とまで思うようならば危険信号です。

心身の負荷は確実に蓄積し、いつか溢れ出してしまいます。

時には、答えきれない自分を叩いてしまうこともあります。

特に、どの業界でも、業務が過密で課題になってきている昨今

下手な自己犠牲は命取りになりかねません。

だから、ごく限られた場面に止めるべきでしょう。

要は、自分を安売りするなかれと言うことです。

どうして身を滅ぼしてしまって良いでしょうか。自分を大切に。

投稿者青森県八戸市・階上町の心理カウンセラー)

中田雅也

人間関係、職場のストレス、働き方、家族、将来や人生についてのお悩み、性格等の自分自身の悩み、人を支える立場の方の悩みに対応します。 あなたのためだけのプライベート・カウンセリングをご利用ください。

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