一事が万事

一事が万事。

一つの事柄から、他の全ての事柄が推察されるということ。

少々恐いことかもしれない。

ただ、細部一つにその人の性質が現れるのはそうかもしれないと思う。

朝、床用掃除シートで掃除するのが定番。

簡単に掃除できる反面、撫でるだけを掃除したと勘違いする側面もある。

掃くほどに、床と壁の接面に汚れが溜まることに気付く。

分かってはいたけど、放置して、ある時やっと這いつくばって、手で拭いて除去した。

屈んで初めて気付いたこと、壁の下の隅に貼る小さい蜘蛛の巣。

なんだこれは、と驚くこと少々。

蜘蛛は、人が通らない、ぶつからない箇所に巣を張る。

いや、そうではない。

掃除が雑で、ぶつからないから、たまたま残ったのだ。

やったつもりの掃除は自分が思ったよりも雑だった。

やったつもりで悦に浸る「一事」が自分の中に垣間見える。

この一事があるなら、他のことにも雑になって、万事に波及しているかもしれない。

危機感を抱いて、初めて検証しようと思える。

一事が万事。

かなり奥が深いようだ。

この奥の深さは、自らでもっと体感してみようと思う。

       (精巧な全体を構成する一つ一つの緻密さを感じる)

投稿者青森県八戸市・階上町の心理カウンセラー)

中田雅也

人間関係、職場のストレス、働き方、家族、将来や人生についてのお悩み、性格等の自分自身の悩み、人を支える立場の方の悩みに対応します。 あなたのためだけのプライベート・カウンセリングをご利用ください。

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