他者の経験に学ぶ

こんにちは。

漫画スラムダンクの映画が非常に人気があるとのネット記事を目にしました。自分が10代の頃に見ていた漫画が20年以上の時を経て人気があるのは嬉しく思います。

そのスラムダンクはNBAの選手を元に描かれていることもあってユーチューブ動画ではたくさんの解説動画が公開されております。僕はNBAはほとんど見たことがないのですが動画で見ると確かに、スラムダンクの登場人物とプレースタイルがよく似ているなと感じました。

NBAの試合はどれも迫力に満ちて人気があるのもわかります。そして、他のスポーツと同様に色々なチームの栄枯盛衰があったり、スター選手の台頭と活躍、さまざまな戦術があるのが面白いです。

ところで、こちらの動画の4分40秒あたりから、ハック・ア・シャック(ハック戦術)と言われる、故意にファウルを仕掛けてプレーを止める戦術が紹介されております。敢えて、フリースローが下手な選手に意図的なファウルを繰り返すことで普通のディフェンスよりも失点を減らすことに特徴があります。

動画5分25秒の箇所でハック戦術の標的になった選手は最終的に自分でほとんど自分でほとんどシュートを打ちに行かなくなったとあります。おそるべしハック戦術。試合にも負けて、当該選手は戦犯扱いされたとあります。

ハック戦術の対象になるのはフリースローが苦手なだけでなく、前提に試合を決定づけたり勢いづける力のある選手だからこそ行われます。個人的に気になったのは、標的になった選手の自信喪失した表情やシュートを打ちに行くのを躊躇わせるほどの心理的ダメージを与えているのが印象的です。

点を取れないばかりか、フリースローを何度も外す羽目になるのはさぞかし辛かろうなと素人ながらに思います。

NBAで大活躍する選手ですから、常人以上の際立ったバスケットボールの才能があるはずです。それでもその自信を根こそぎ奪うのですから、躓きとは恐ろしいのだと思います。

これ以上、ハック戦術について調べてはいないのですが、もし、このハック戦術で失われた自信を取り戻して、何かしらの挽回をしたという話があったら有料でも見たいくらいです。これもひとつのコーピング(対処)です。

自分のコーピングでなかったとしても、他者がどのようなコーピング(対処)をしているかはとても参考になるはずです。一般的に、仕事の失敗は仕事で返すしかないとも言います。バスケットボールの失敗はバスケットボールで帰すしかないのではないかと思います。

もっとも、こういう戦術だから仕方がないよねとの認知を構成して、けろっとしているのもありです。こういう得体の知れないものに初めて出会した時、どんな反応をするか、恐れるのか、または挑んで借りを返そうとするのかとても興味深く思います。

スポーツは技や力のぶつかり合いのようでもあり、戦術や頭脳のぶつかり合いでもあり、また、心理戦でもあります。

その心理戦はかならずしも相手に対してではなく、自分自身との戦いでもあります。最近は記事でよくスポーツを取り上げておりますが、一般の生活や仕事にも応用が効き、示唆に富んでいるので面白いです。

あたかも小説を読むように、「それで、どうなったの」「どうやって対処したの」とインタビューするように一人で尋ねる気持ちでそれらを読みます。

自分一人の経験だけでは知り得ないことが、こうやって学べるのですから、知らないままで終わるのは勿体無いと思います。

学ぼうと思えば、どこからでも学び得る。そのように僕は考えております。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。

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