役割
こんばんは。
部署の管理(マネジメント)をしていた事があります。
管理(マネジメント)の仕事は理屈を教わったからと言って即実践できるわけではありません。個人や集団の動かし方、信頼関係の構築、コーチング、意思疎通力、それらの駆使することも、力の加減など非常に難しく、奥深かったです。
最近はサッカー一色ですが、サッカーのチームの力動も管理(マネジメント)に似ている側面があると思います。
上記を見ながら「役割理論」を思い出しました。
ごく簡単にいうと役割に着目して、社会と個人の関係を説明しようとする理論です。
サッカーチームではポジションに応じて守備や攻撃などの役割を遂行することを期待(役割期待)されます。今回のチームは強豪国と戦うことから守備をしながら素早く攻め込む堅守速攻がチームの戦術・方針(規範)です。そのための人選だったと思います。
それを踏まえて選手個々は役割期待を受け入れそのように行動する(役割取得)ようにします。コスタリカ戦では攻めて勝ちに行くのか、守って引き分けなのか曖昧な所が見られました。もしかすると全体の方針(規範)が明確にならす、個々の役割期待と役割認識にズレが生じて、そもそも期待されている役割から距離をとって期待どおりに役割を遂行できない(役割距離)状態があったかもしれません。
また試合展開によっては状況に応じて既存の役割の規定の枠を超えて、例えばドイツのようにここぞという場面ではゴールキーパーも前線に上がる、また日本も攻撃の選手が守備のために懸命に前線からプレスをし続けるなどチームにとっては新たな役割を形成(役割形成)する場面も必要な事があります。
それにしても第二戦で主将の吉田選手は自身が失点に絡んで辛かったと思います。守備の選手としては落ち込みそうですが主将としてチームを牽引するには辛そうな顔を見せるわけにもいきません。自分の中の役割同士が矛盾したり対立したりする葛藤(役割葛藤)もあったと思います。それでも牽引の役割が過多(役割過多)に陥らず遂行できたのは長友選手らがともにベテランとして牽引して負担を担ってくれたことも大きかったのではないでしょうか。
チーム全体に規律を与えながら、その中で個々の役割という歯車を噛み合わせて相乗効果を生む管理をした監督の手腕は評価されるべきだと思いました。
...とサッカーにかこつけて、役割理論を構成する言葉を用いて説明してみました。(ズレていたらご容赦ください)ご関心がある方はご自身で「役割理論」を調べてみてください。
人のいるあらゆる場面に応用が聞くので個人的には好きです。
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