心理的な安全

こんにちは。

当たり前ですが安全は大事です。

マズローの五段階欲求説というものがあり、順位の高い欲求が満たされると、次の欲求が出てくるというような考え方です。

1、生理的欲求

  生きていく基本に対する欲求(衣食住など)

2、安全の欲求

  生がおびやかされない欲求

3、社会的欲求/所属と愛の欲求

  集団に属する、仲間などに対する欲求

4、承認の欲求

  他社から認められない、尊敬されたいないなどの欲求

5、自己実現の欲求

  自分の能力を引き出したいという欲求

マズローの5段階欲求説から考える実習

この中でも安全の欲求は順位として高いものとして位置付けられております。誰でも安全が脅かされれば平静でいられません。誰しもが安全を欲します。

この安全には物理的な安全もあれば心理的な安全もあります。

例えば入院している高齢の患者さんが退院できそうとなった時、入院前より心身機能が低下することはしばしばあり、家族の側とするとこれまでと同じ生活が送られなくなるかもしれないと感じて(あるいは潜在的に感じ)今後の生活の話をする、つまり退院に向けた話をすることに抵抗することは比較的よくある光景であったと思います。

また不摂生で病状が悪化して入院した患者さんが、それを咎められると思って入院前の様子を話したがらないといったこともありました。

かならずしも医療や福祉の場面でなくても、日常生活で、仕事で上司から業務の進捗を尋ねられた時に急に口籠もったり、家族から「○○はやってくれた?⤴︎」と問われたりするような事柄があると場面回避したくなるのは人の常なのだと思います。

「やばい、怒られるかも」「自分が何か大変な思いをするかもしれない」

こんなことは誰でも経験があることかもしれません。

尋ねる側が、相手が「自分の安全が脅かされるかもしれないと不安になっているかもしれない」と認識できていたら言葉かけは少し変わるかもしれません。それを踏まえないで「こじ開けよう」とすると大概は強い抵抗に遭ってお互いに嫌な思いをするということは何度も経験してきました。

「相手の心理的な安全を脅かさない」とはあまり意識されないけれども実は大事なことです。

相手の心理的な安全はどのような構造で成り立っているのかを紐解く作業はまさに相手の物語を読むかのような繊細な作業です。

前提に相手を思いやる気持ちが有るか否かで相手の返答・対応は良好にもなり、また難しくもなります。

特に援助・カウンセリングにおいて、最大限に相手を理解しようとすること、自分は貴方のことを知らないから教えてという姿勢は相手と良好な関係を築く上で重要です。そして、日常の人間関係においても有効なことだと思います。

クライエント(カウンセリングを受ける方)にカウンセラー(ソーシャルワーカー)のことを「この人は自分の安心・安全を脅かさないで配慮してくれる人だ」と認識してもらえることで真に冷静になってカウンセリング(ソーシャルワーク)に臨むことができます。

工事現場ではありませんが、また当たり前のことですが(クライエントの)心理的な安全を第一を考えることは不可欠です。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。