偉人のエッセンス
こんにちは。
元野球選手の落合博満氏は鍛錬としてシーズン前のキャンプ中、宿舎の部屋の中で夜な夜な2時間以上も素振りを続けたそうです。
自分の体型に合わせて自分だけの最善のバッティングをひたすら追求していたと回顧しております。そして現役時代、自分ほど練習した人間はいないのではないかと思っていたとのことです。
この話から二つのことが心に留まりました。
一つは素振りという行為についてです。素振りは、投手がいて投げられた球を打つという二者間で行われるのとは異なる完全な単独の行為です。一人で黙々と素振りをすることは体の動きに神経を集中して筋肉や神経などの体の動きをひたすら聞く行為だと思います。さながらマインドフルネスのようです。
マインドフルネスとは、自らの体験(現在の環境や自分自身の反応)に、まさに今この瞬間、リアルタイムに気付きをむけて、評価や判断を加えずにそのまま、受けとめて、味わい、手放すという方法のことです。
引用:ほんだカウンセリングオフィス
おそらく素振りをしている時、自分の体の感覚に集中して、その時の全身の動きの一つ一つを知覚しているのではないかと思います。そのようにして最善のバッティングを追求しているのではないかと素人なりに思いました。さながらバットを使った瞑想かのようです。
もう一つ心に留まったのは自信の付け方です。落合氏は監督時代もかなりの練習量を選手に課したことで有名です。ひたすら練習と努力を積み重ねることで自信がつくのは言うまではありません。受験勉強、試験勉強を例にすれば言うまでもないでしょう。自信がなければひたすらより良い方法で勉強の仕方を考えて勉強をし、不安があれば後は何が足りないかを考えるといったことは定石と思います。
剣豪、宮本武蔵の『千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす』という有名な言葉があります。
千日の稽古で技を習得して、万日の稽古でその習得した技を練り上げる
要するに、一つの技(技術など)を完全に自分のものとして身につけるにはただひたすら毎日毎日の日々の練習、繰り返しの稽古に励むことしか道はないということ
何事においても焦らず日々、一歩づつ着実に修行を積み、研究を重ねること
出典:適当に生きる〜旅も日常の日々も自由に生きる〜
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スポーツ、武道、勉強、仕事等何でも日常のさまざまな所に積み上げられてできた結晶(成果)があると思います。それらの結果から遡って考えればその通りと感じるのではないでしょうか。
分野は異なっても偉人の話は人の基本として深奥を突いている話が多く、いわゆるスポーツに関わるエッセイやコラムは学びに溢れていて好きです。プロの経験から抽出された本質は聞いて飽きません。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。
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