郷里の文化

こんにちは。

自分が社会人になって初めて就職した地は同じ県であっても全然違う地域でした。どこの都道府県も同じかもしれませんが一つの県であっても複数の地域で構成されて文化、方言が異なることはよくあると思います。

その勤務地で、ある方から自分の出身地の郷土料理の詳細を聞かれて、上手く答えられなかった経験がありました。その時になって初めて「自分は意外に地元のことを知らないんだな」と気付きました。何ということもない日常会話だったのですが妙に心に残りました。

仕事で県外に行くと自分はその県代の表と看做されます。「山形ってどんなところなの」「どんな特徴があるの」と聞かれます。そんな時に、昔のうまく答えられなかったことが思い出されました。それから思い立って図書館に行って山形県の歴史本を読み漁りました。八戸市に来てからは真っ先に八戸市博物館に行きました。

聞いた話ですが海外移籍したサッカー選手は海外に行って特に日本を意識し、日本の文化を学び直すことがあるそうです。何だかわかる気がします。

目の前のその人はどんな文化に接して育まれてこれまで生きてきたのか。
そんな人の見方があるのだなと思わされます。自分の住んでいる生きている文化圏の外に出るとそれが特に顕著なのでしょう。

以前、ある人から「山形の「紅の蔵」を見ていると蔵に対する山形県人の誇りを感じる」と言われたことがあります。確かに山形市近郊、それ以外でも「蔵」をよく見かけます。参考までにこちら(紅の蔵)とこちら(ウィキペディア)をご覧ください。「蔵」を一つ見てもそこに当時のその地域の暮らし、生産、工夫が詰まっていて紐解くとたくさんのものが見えます。

紅の蔵(山形市)

今ぐらいの年齢になって急にそんな興味が芽生えました。余談ですがNHKの「ブラタモリ」はそんな好奇心を満たしてくれるので面白いです。また各地域の「道の駅」に行くと地元の名産がたくさん並んでいてとても興味深いです。日本ほどでは地域ごとに料理の名産があるのは珍しいとも聞いたことがありますが、これだけ楽しめる郷里の文化とは素晴らしいの一言に尽きます。

山居倉庫(山形県酒田市)
酒蔵(青森県八戸市)

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。