相手を知ろうとする努力

こんにちは。

ソリューション・フォーカスト・アプローチという解決志向アプローチがあります。これはカウンセリングやソーシャルワーク面接等で使われる技法です。内容の詳細はここでは触れませんが上記の言葉で検索するとたくさん出てくるので関心がおありの方は調べてみてください。

初めてこれを知ったのは二十年近く前になるでしょうか。一風変わった視点を持つこの技法を最初はうまく理解できませんでした。しかし、徐々に経験を積んでいくとこのアプローチの秘めた力と優しさが好きになりました。

カウンセリングにしろソーシャルワークにしろ、クライエントの「問題」に着目しがちです。問題と捉えてそれを解決していこうと考えるのがある意味において普通かもしれません。しかしながら「問題」という言葉には病理や欠陥といった否定的な意味合いが少なからず込められ、「問題」を取り扱うことはクライエントにとって潜在的に心理的な負荷がかかることがあります。

それに対して解決志向アプローチは「問題」を細かく聞いたり、原因を探したりしないで、その人が持っている資源・強みなどの肯定的側面に着目して、その人がどうなると良いのか(解決像)に焦点を当てていくアプローチです。特に心や社会的な事柄においては「問題の原因」を探すことが必ずしも解決につながらないことがあります。

解決志向アプローチにはクライエントはクライエント自身をよく知っている専門家である、クライエントは課題の解決のために十分な努力をしてきた方であるとする前提があります。

援助者がクライエントを知っているのではなく、クライエントを知っているのはクライエント自身という前提にクライエントに対する敬意や尊敬の念が窺えます。またクライエント自身が自覚していなくてもたくさんのできること(努力)を積み重ねているからクライエントに教わるという姿勢も同様です。

ここでは解決志向アプローチに断片的に触れているに過ぎませんが、このアプローチに対する自分の印象は「相手をより知ろうとする努力」と相手に対する敬意と労りの眼差しの具体化であると感じます。

何を言いたいかというと、クライエントに対する敬意、肯定的眼差しはカウンセリングに不可欠な要素であるということです。ソーシャルワーカー時代にクライエント(来談者)中心アプローチを基本姿勢として身につけたこともあってその基本姿勢はどこか似通ったものを感じます。

カウンセリングであってもソーシャルワークであっても、あらゆる対話や仲介にも応用が効く基本姿勢として「相手をより知ろうとする努力」は有効です。それは当事業所としての方針そして精神でもあります。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。