期待の合意契約
こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
愛情はありがたいけれど、強ければ重荷にもなる。
人との繋がりも絆と呼べるうちは良いが、しがらみ(まとわりついて、引き留めるもの)と思うようになるとしんどい。
何事も、過ぎたるは猶及ばざるが如し。度が過ぎるのは、足りないのと同じくらい良くない。
他人からの期待も同じかな。
上司や同僚から、近くにいる人たちから認められると率直に嬉しいものです。
もっと嬉しくなりたいから、更に期待にも応えたいと思う。
これはありがち、起こり得ることですね。たまに経験するくらいなら良い気もしれないが、期待に応えられないことが自分にとって重荷になるようになってくると黄色信号です。
そのうち、期待に応えられない自分では駄目なのだ(価値がない)と、間違った認識に陥ったりしたら、これは非常に危険な兆候です。
自分を見失っているからです。
僕らは皆、人との関係の中に生きていて、しばしばそこで誰かの期待を負わざるを得なくなることは避けられません。
けれど、本来、僕らは皆、他人からの期待に関係なく、自分の意志・意欲に従って(内発的動機づけ)行動します。「求められなければ行動しない」なんてことは無いはずです。
そして、自由意思に基づいた行動に対しては、誰かから認められるかどうかなんて、気にしないはずです。気にする必要もありません
だって、自分がやりたくてやっているのだから。自分の定めた尺度と基準を満たせばそれで良いのです。
それにもかかわらず、勝手に期待を背負わせる人っているんです。
期待に応えて欲しい(依頼)→ 期待を受けて行動する(応諾)
本当はこのように合意契約があって成立するはずなんですけどね。相手のことはお構いなしに勝手に「期待を負って、応えてくれる」と勘違いする人はまあまあ居るのです。
合意していないものに応える筋合いも義務もありません。そのはずなのですが、そういう人に限って、応えてくれないと「期待を裏切った」と言う不条理が起きたりします。
「そんなことを言われたって」「理不尽だな」と思いますよね。
合意契約が成立していない期待なんて重荷や足枷でしかありません。
「応えなければ」「応えられなかった」なんて思う必要もありません。
「契約外につき受け付けません」と言って、我が道を行けば良いのです。
あなたの人生は、あなたの時間も、費やす労力も、どこまでも主体的であるべきです。知らぬ間に自分を売り渡すようなことはくれぐれもしないように。
他人を巻き込まないように、また、他人に巻き込まれないように。すべては自分の考え方ひとつです。
堅苦しいかもしれないけれど、こういう見方を知っておいて損はないはずです。
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