挑戦した勇気の報酬

こんにちは。
普段使いのミカタ・カウンセリング&支援者のミカタ・カウンセリングの中田雅也です。

僕は、ユーチューブで昔のサッカー選手の動画を見るのが好きです。

サッカー自体をよく見ていたのは十代後半から二十代にかけて。それ以降は見ていなかった訳ではないけれど、若い時ほどに熱狂しなくなったこともあって、昔の動画を見ると、当時のワクワク感も一緒に蘇ってきます。

海外の選手だと、イタリアのロベルト・バッジョ選手が好きです。

彼のサッカー人生は苦難の連続でしたが、芸術的なボールさばきは、今見ても美しく、しびれます。語れるほど詳しくもないのですが、今のサッカーには無い何かを感じます。

バッジョ選手について、個人的に印象深いのはワールドカップの決勝のPKにまつわる物語です。彼は、失敗してイタリアは優勝を逃します。

成功したPKは忘れられるが、失敗したPKは永遠に忘れることができない

ロベルト・バッジョ

この言葉から、彼の失意と苦悩が滲み出てくるように感じます。

しかし、次のワールドカップでは、またもや経験するPK戦で彼はゴールを決め、過去の失意を克服します。

ただ、味方の選手が外してしまい、イタリアは負けてしまいます。

そこで彼はこんな言葉を残しました。

PKを外すことができるのは、PK蹴る勇気を持った者だけだ

ロベルト・バッジョ

この言葉を言えるのは、大舞台でのPKの失意を知っている者にしか言えない言葉ですね。

そして、勇気に対する最大の敬意をも含んでいるのだと思います。

僕は、これらの言葉は随分と後になってから知りましたが、非常に深い言葉です。

日本のサッカー選手の中で、好きな選手の一人に遠藤保仁選手がおります。

個人的に年齢も近く、若い時から代表で活躍している、いぶし銀な雰囲気が好きです。

その彼の書いた記事があり、興味深く拝見しましたが、その中でかのロベルト・バッジョ選手に触れている箇所があって、目に留まりました。

「実行する勇気」のある者だけが「失敗」をする

失敗したときのことをおそれてチャレンジしなくなってしまうような心理状態は、若いときに陥りがちですし、その気持ちはわからなくもありません。

ただ、チャレンジしなければ失敗もしませんが、成功もない、ということを忘れないでください。

「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持つ者だけだ」

これは、サッカー・イタリア代表の背番号10としてワールドカップでも活躍したロベルト・バッジョ氏の言葉です。チャンレジなくして成功はない。それはサッカーに限らない、人生の真理ではないでしょうか。

プレジデント

ひょうひょうとしている人物像とは裏腹に、記事では『チャンレジ』することを強く勧めているのが印象的でした。

彼をして、自身のサッカー人生においては、チャレンジが非常に重要であったからこその言葉でしょう。

プロスポーツの世界は競争が厳しくて、過酷で、だからこそその中で見出だされた真髄には価値があると思います。

その事柄は、他の人々の人生にも応用ができると思います。

先に紹介した言葉を踏まえれば、僕の過去の中でも痛恨の失敗と言える場面はいくつかありますが、それらはすべて「挑んだ結果」であったと思います。

「挑まなければ味わわなかった失敗」かもしれませんが、それでは後ろ向きすぎます。

やはり挑んだからこその経験であって、それによって「自分に足りない部分」を認識することができたのは間違いありません。

それが次の挑戦の糧になったのは間違いありません。

僕にとっては、移住も開業も大きな「挑戦」でした。「こんなに大変なのか」と思うことはたくさんあり、僕も一人の人間ですから「もっと苦労は少なく」と思わない訳ではありません。

しかし、それは「後悔」とも違って、やはり挑んだから分かったことであって、それを知ったことで間違いなく僕の世界が広がったことは間違いありません。

僕にとって、挑戦した勇気の報酬は、濃厚な物語を得られたことです。

それを得ないもう一つの人生とどちらが良いか、と考えれば、僕は前者を選びたいです。

もちろん、それが全てと言うつもりもありません。大変さも避けられないのですから。

だから、成功や失敗も含めて、濃厚な物語を得て、そこからさらにどう展開させたいか。

物語を紡いでいく力もまた求められると思います。

そう思えるのも、やはり挑んだ経験があるからかもしれません。

挑んだ先の報酬には、これ以外にもきっと多くの何かがあるはずです。それを思うと、挑まずにはいられない気持ちになるのです。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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