偶には空っぽに
昔、放送していたドラゴンボールZの始まりの歌の中に
『頭、空っぽの方が、夢詰め込める』
というのがありました。これは、あながち否定できない言葉だと思います。
大量に情報が溢れる今、現代人が1日に触れる情報量は江戸時代の一年分、平安時代の一生分とも言われています。
note(フリーランス協会公式note)
上記の話は、知られていることだと思います。
毎日、たくさんの情報を目にします。
新聞もネットのニュースも、毎日、山ほど流れてきます。一日の新聞の紙面を床に並べたら、一年分でも、とんでもない量となりそうですね。巨大な体育館があっても足りないでしょう。
個人的に、RSSのアプリを使って、仕事等に必要な情報について、指定のサイトの更新を随時確認しております。あまり増やさないように気をつけてはおりますが、更新頻度が多いサイトが多く、正直、追いつきません。
医療ソーシャルワーカー時代、四年おきの診療報酬改定や三年おきの介護報酬改定、それ以外にも数々の法や制度の改定があまりにも目まぐるしくて、煩雑化していって、昔はこんなでもなかったのにと「おじさん構文」が飛び出さざるを得ませんでした。
手元に保管した情報も、新しいものと古いものが混在すると収集がつかなくなります。
業務に関わる知識管理(ナレッジマネジメント)も上手くやらないと、整理整頓だけで一つの職目が必要になるくらいに膨大な手間と量が発生します。
ここ数年、「脳の疲労」という症状が知られるようになりました。
脳が疲労して正常に機能しない状態は、いろいろな要因があります。心的負荷の過多、多忙などもありますが、情報量の多さも要因にあるかもしれません。
スマホの使いすぎも、もはや現代病のひとつかもしれませんが、ついつい遊んでいるのか、調べているのか、はたまた止められなくなっているのか、区別がつかなくなることも確かにあります。
「デジタルデトックス」「スマホ断ち」などの言葉もありますが、適度に距離を取らないと、どんどん頭に娯楽的情報も含めて、押し込まれて、脳は疲労する一方だと思います。
そういったこともあって、「瞑想」もまた、最近着目されていることの一つです。
情報、刺激過多の時代にあって、テレビもネットも全く使わないで過ごすのは難しいです。
江戸時代、平安時代の人は、どうやって過ごしていたのかな...と思ってしまいます。
こちら(江戸ガイド)によると、ろうそくは貴重品で、庶民は「ともし油」を使っていたとありますが、これも高級品だったようです。
つまりは、日の出とともに起きて、日が暮れたら、早々に就寝していたのでしょうね。
何だか、暇そうだなと思ってしまいそうですが、当時の人が現代人を見たら、「いつも何かしている」と思うかもしれませんね。
仕事で忙し過ぎると、心身の疲労は元より、長時間労働で家に帰るのも遅くなります。
家事、入浴もままならなくて、家には寝に帰るだけの状態は僕も経験がありますが、あの時の、頭に常に靄がかかるような脳の疲労感はなかなか苦痛でした。
当然、気分も前向きになれません。目先の事柄に臨むだけで精一杯でした。きっと、思考力もIQも下がっていたと思います。
江戸時代にように、とまでは行かなくても、ゆったりすることが大事なのは間違い無いでしょう。
「退屈すれば脳はひらめく」という本が好きなのですが、この本の中に、隙間時間をスマホで費やすよりも、ぼーっとすることで、創造性が増してくるといった話があります。
これは個人的にも経験があります。
難しいかもしれませんが、暇にすることによって、脳は不思議な力を発揮します。暇があると、想像力も働き、暇な時ほど、良い考えが浮かぶ経験をされている方も多いのではないでしょうか。
頭が休むことができて、余裕がある(空っぽ)方が、何か楽しいことや、これをやりたいと言った「夢」について、考える余裕が生まれます。
だから、『頭、空っぽの方が、夢詰め込める』とは、本当のことなのだと僕は思います。
今や、暇を作るのが簡単ではない時代です。敢えて作る暇、ぼーっとする時間を堪能することがもはや貴重なのかもしれません。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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