いい宿でいい気分

こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

昔、研修を企画する立場だった時の話。

遠くから来る講師に
その日の内にお帰りいただくのも大変だろうと思いまして、宿を取りました。

但し、予算がカツカツだったので
安い宿を取りました。
今となっては、心から申し訳ないのですが
「無いよりは良いだろう」と思ってました。

その宿は、本当に安くて
朝食は付くものの、本当に軽食。

特に講師からは何も言われませんでしたが
きっと、心中複雑だったのではないかな...

若い頃は、値段でしか宿を見ておりませんでした。
安けりゃ、何でも良い、と。
眠られれば、何でも良いだろうと。

ただ、出張を経験していくと、段々分かるのです。

遠くから来て、何でこんな粗末な場所で寝なくちゃいかんのかと。

疲れて、何でも良いから癒しが欲しいと思う時に、食事が美味しくなかったり、部屋が古いと、何だか自分が粗末に扱われている気分になるのです...。

自分が、そんなことを感じたことに驚きました。

それから、ちょっとだけ
ほんの数千円をケチらないようにしました。

ほんの数千円(2000円〜3000円分)の違いは
思いの外、大きかったです。

上手く説明しきれませんが
宿を後にした時に、「また、ここに泊まりたい」と思えるのです。

必ずしも食事は豪華ではなかったかもしれない。
接客なんて、入りと帰りくらい。
それでも大きな差がありました。

普段、僕は朝食を食べません。

それでも宿泊すると、非日常感が欲しくて
朝食が食べたくなります。

決して、特別な朝食ではなくても
美味しいお米と、複数の料理が並んでいるだけで
わくわくする。

そうか、僕はうきうき、楽しかったのだと。

自分で宿を取って、ケチったりして
まずまずの宿が取れない場合
それは自分の責任なので仕方がありません。

しかし、誰かに用意されてとなると
ちょっと意味合いは違ってきます。

自分が大事にされているか。

そういう目でも見られるのではないかと思います。

もちろん、高い所でないといけないということではないと思います。
手頃な値段でも、「ここなら大丈夫」と思える配慮と選定段階があったかは、大きな違いを生むと思います。

もう出張も、研修講師を招いて企画することもなくなりましたが、たまに自分で宿を取ることがあります。

そんな時、せっかく遠くに来たのだから
自分を労ろうよ
必要以上にケチらない
そう思うようになりました。

もちろん、予算に限りはあるけれど
安いなりに、少しでも良いところを探そうという配慮だけは、自分に対してもしておきたいと思うようになりました。

自分であっても、他人であっても
良い宿で、いい気分を味わいたいのです。

即ち、自分を、誰かを大切にするということ。
自分であっても、他人であっても、大事なこと。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市を拠点に普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)をご提供しております。

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