自己犠牲も程々に
自分を犠牲にしてまで、仕事を回してしまうことがあります。
自分の担当領域外のことを引き受ける、自分の業務時間外にまで仕事をするなど。
そこにはどんな背景が潜んでいるでしょうか。
どうして断れないのでしょうか。
断ることで相手に嫌われたり、仕事がやりづらくなるからでしょうか。
人間関係の潤滑油と考えているでしょうか。
それが当たり前と思って、断るという発想が無かったでしょうか。
自己犠牲をしてはいけないとまで言うつもりはありません。
しかし、自己犠牲に甘える人は、どんどんと現れるのが世の常です。
そうすることで、業務構造の課題や、他者の業務遂行力の課題が隠れてしまうことがあります。
実は、僕は「自己犠牲が当たり前と思って、断るという発想が無かった」時期がありました。
正直、頼られて心地よく、そうやって認められることで自分の存在感を感じたり
自分の居場所を確保するようなやり方をしていたのだと思います。
しかし、そのようなやり方は長続きしません。
僕が引き受けているような自己犠牲を、他の仲間が強いられているのを見た時
『これではいけない』と気付きました。
自己犠牲や我慢強さは、時に必要で、時に美徳ですが
それを要求されたり、やって当然とまで思うようならば危険信号です。
心身の負荷は確実に蓄積し、いつか溢れ出してしまいます。
時には、答えきれない自分を叩いてしまうこともあります。
特に、どの業界でも、業務が過密で課題になってきている昨今
下手な自己犠牲は命取りになりかねません。
だから、ごく限られた場面に止めるべきでしょう。
要は、自分を安売りするなかれと言うことです。
どうして身を滅ぼしてしまって良いでしょうか。自分を大切に。
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