いなす
こんにちは。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
日々、仕事や家庭に、それ以外のことでもいろいろな出来事があると思います。人生、生活、掃いて捨てるほど、大変と思うことや困難はあるものです。だからこそ、いつもがっぷり四つに組んで対応することは難しく、また、いつもそうする必要はなく、いなせば良いこともあるはずです。少ない労力で対処できればそれが一番です。
この動画では、『塞翁が馬的な』とひろゆき氏がその人生観を披露しております。塞翁が馬とは、「人生の幸・不幸は予測しがたく、幸運も喜ぶに足らず、不幸もまた悲しむにあたらないとのたとえ」です。
この動画では、お笑い芸人の例えで、嫌な出来事でも、笑いに変えて、いい話のネタが見つかったと、笑いが取れたことに幸せを感じて、良い事だったと変換していく受け止め方が紹介されております。要は、受け取り方(認知)です。また、嫌な事を忘れようとする方が、ドラッグに走るなど悪い方向に転ぶことがあると言っております。
動画を紹介した意図は、嫌な出来事を自分のプラスに転換する考え方があって、それは一つの武器になると思ったからです。マイナスを蓄積しないという仕組みが良いです。
頻繁にがっぷり四つに嫌なことに向き合うのは大変です。そうかと言って、忘れたり気にしないふりをしても(逃避しても)、心のどこかで忘れきれなくて追いかけられて苦しくなることもあります。動画に対しての僕の解釈ではありますが、「いなす」ということなのかなと思います。真正面でもなく、逃げるでもなく、これならやれそうかなと思えます。お笑い芸人の例えにあるように、ユーモア(上品で機知に富んだしゃれ)で対抗というのも良いと思います。
いなす(往なす/去なす)
👉攻撃を簡単にあしらう。また、自分に向けられた追及を言葉巧みにかわす。
👉 相撲で、急に体をかわして、攻撃に出ている相手の体勢を崩す。
引用:goo辞書
昔、ある資格試験に臨みました。仕事終わりにする勉強は、なかなか大変です。仕事が終わってほっとしたら、一杯やりたくて、我慢できずにお酒を飲みながら勉強したこともありました。案の定、試験には落ちました。その後悔と惨めさたるや泣きたくなりました。自分が悪いのは十分にわかっておりましたが情けなくて誰にも言えませんでした。でも、飲まずにはいられない仕事の状況でもあったのです。と、言うことで「酒を飲んで勉強してはいけない」という教訓ができました。「飲みたい」と「受かりたい」を比べた時に、圧倒的に「受かりたい」が勝りました。大体、勉強が終わってから一杯やれば済む話です。その後、無事に資格取得できました。そして、「酒を飲んで勉強したら駄目だよ」という笑い話にして、笑いをとったり、時には真剣な教訓として人に言うことがあります。たまたま人に話したら、妙にウケたので、自分にとっては新鮮でした。こんなくだらないことを話す人も稀だと思うので、ある意味、希少価値があったりするかもしれません。
自分の体験も、紹介した動画の話に重なりました。だから、僕にとっては資格試験に落ちた話の愚かさと恥ずかしさと惨めさは、笑ってもらえたことで、得難い体験をしたのだと転換されました。なかなか面白い事を我ながらしたものだと誇らしくすら感じるから不思議です。僕にとっては、この応用をもっと他のことでもしても良いのだなと思えました。
どうせなら、笑いに変えた物語があっていいじゃないか。それもまた立派な認知再構成だと思います。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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