歴史の評価

こんにちは。

自分は歴史物の漫画が好きです。古くは横山光輝の三国志や司馬遷の史記が好きで何度も読みました。物語としても面白いのですが人の生き様、成功と失敗、数々の教訓がたくさんあります。人は自分の経験から様々学びますが歴史という過去の出来事、他人の経験、それも大勢の集合体としての出来事から学ぶことができます。

いろいろ理屈を並べましたが単純に戦国ものは戦いの場面に魅了されるのは間違いありません。ちなみに今はキングダムが好きで読んでおります。

そのキングダムの秦の始皇帝は法家思想の行き過ぎた面も相まってなかなかの暴君の印象がありますが漫画では違った雰囲気の人物として描かれております。漫画の描き方として表現を加えていると言えばそれまでですが違う見方をすると異なる面白さがあるから不思議です。

ところで日本の歴史の話になりますが石田三成はここ何年かで急に評価が変わった人物です。

豊臣秀吉に仕え、行政官僚として辣腕を振るった石田三成ですが、徳川家康に対抗するために西軍を興し、関ヶ原の合戦(1600年)を引き起こしました。しか関ヶ原では味方に相次いで裏切られたことで敗北に至り、一時は逃亡するも捕縛され、最後は京都で斬首されました。

徳川家康に盾突ついたという経緯から、江戸時代に石田三成は完全な悪役として批判され続けていました。

明治以降もそうした評価が続き、関ヶ原で多くの味方に裏切られたこともあってか、「頭はいいけど人望のない嫌味な奴」というイメージが広がっていました。

しかし近年になり、石田三成の評価を見直す動きが広がっています。最終的に敗北したとはいえ、豊臣家から政権を簒奪(さんだつ)しようとする徳川家康の思惑を見抜き、勝算が薄いとわかっていながらも戦いに挑んだことから、「滅びゆく政権に殉じた忠臣」というような評価がなされるようになってきました。

引用:J Bress

個人的には、徳川家康は非常に強かで天下を取るためには裏切りを躊躇わず、最終的に裏切りにすら肯定的な評価として周囲に知らしめる辺りがまさに歴史の強者であると思います。

歴史とは単なる事実の羅列や積み重ねではありません。学校や教科書でよく歴史年表を目にしましたが、本当に大事なのは起きた事実に対する解釈なのだと思います。

解釈は解釈するもの立場や判断する基準によって変わります。

これは個人であってもそうだと思います。

たくさんの出来事がある。その出来事にどんな解釈を施すか、その解釈は妥当なのか、事実と解釈が釣り合っているのか。

不釣り合いが起きている時、きっと何かしらの支障をきたすことでしょう。自分自身に対しても正当な認知と解釈が必要です。

ふと、歴史に絡めて書きたくなり書いた次第です。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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