愚痴と美学
こんばんは。
支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
本日はこちらの投稿を紹介します。
...ねぇ父さん
...なんだ?
父さんはさ、何で家で仕事の話しねぇの?
一回もしたことないよね
ほら...愚痴とかさ......ああ
んなもん家でする訳ねえだろ
かっこわりぃ
ちょっと、胸にくる場面だなと思いました。
仕事をしていれば必ず辛い場面に直面します。
愚痴りたいことも
不平不満を言いたいこともあります。
ただただ、グッと堪えれば良いとも思いません。
そうかと言って、辺り構わず撒き散らすのが良いとも思えません。
個人的には人前で愚痴の言わない人間になりたかったです。
単に僕なりの美学というか、価値観でしかないのですが...。
ただ、それは難しかったな...と思います。
溜まったものは、出さずにはいられないのです。
汚い言い方ですが、ある種の排泄物みたいなものです。
僕の周りにも
「人前で愚痴を言っている所を見たことがない」と思う人がいます。
すごいな、と思います。
僕もそんなふうになりたかった。
しかし、その人も何も感じていないわけではない。
人並みに傷つき、怒りもする。
ただ下手に溜め込まないで
その場面で上手く対処して、言うべきは言っていたりする。
それが難しくても
愚痴をこぼせる自分の場所を持っていたりする。
汚い言い方ですみませんが
排泄できる場所を選んでいるのではないかな。
場所を選ぶ所に
礼節、礼儀作法があるのだと思う。
家庭で、時には敢えて弱さを見せるのはあって良いと思います。
しかし、それも家族が不快にならない範囲でのこと。
撒き散らさないで、節度や礼儀を守るのは、一つの美学だったり、家族への思いやりなのだろうと思う。
そういう自己の指針を持っている人については、僕はとても尊敬を覚えるのです。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 雑談2024年12月21日立って歩いた日
- 普段使いのカウンセリング2024年12月20日勇気の作り方
- 普段使いのカウンセリング2024年12月19日静的ストレス
- 支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)2024年12月18日愚痴と美学