30代からの働き方

こんにちは。
援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

「気合と根性」

いつの時代の話ですか?
自分でも、そう突っ込んでしまいそうになります。

若い内(特に20代)は気力も体力もあるから
仕事に猛烈に頑張りたくなる時期があると思います。

もっとも、僕が20代の頃の時代と
今の時代とでは安易に比べられませんが。

「頑張り屋さん」
こう言えば、聞こえは良いかもしれない。

けれど、無闇に頑張ることは絶対に勧めません。
なぜならば、それが「癖」になってしまうから。

筋トレでも慣れてくると
徐々に負荷をかけたくなりますよね。

どんどん負荷をかけて
「大変」「苦しい」にだけ手応えを感じるようになる。

「そんなばかな」と思うけど
仕事でもこういうことって起こりうる。

頑張ることは大事だけれど
目先の一点だけに集中しないように。

気合と根性だけでは通用しない事が世の中にはたくさんあるから。
それに対処するには「頑張る」だけではない力が必要になります。

困難ケースで妙に燃える。
たくさんの仕事を抱えている自分に酔う。

恥ずかしいけれど、僕もそうでした。
けれど、ちょっと振り返って欲しいのです。

何人か、「困難ケース大歓迎」と酔いしれている人を見た事があります。
実際、そのように公言しておりました。

しかし、「それって、適切なのかな?」と思わざるを得ませんでした。
クライエントに対しても、自分に対しても。

他人を通して、自分の姿を見ると、急に我に返るから不思議。

もちろん、体力も含めて、力があるから
そのように頑張れるのは間違いありません。

ただ、目的を見失っていないかな、と思うのです。

自分のためにケースを利用していないだろうか?
同じ問題が再生産されないように構造を変えようと見ているだろうか?
もしかすると、同じ無茶な頑張りを、同僚が他職から求められるかもしれない。

気になることはいろいろあります。

何より、自分自身が、年を重ねて、気力や体力の限界が見えた時
(30代でそれは必ずやってくる)
同じようにやっていけるだろうか。

一方、そうやって限界を感じて
仕事のやり方を考えて、改めることもおおいにあると思います。

30代になると、後輩の同僚が増えたり
何かしらの役職に就くこともあるかと思います。

若手は、自分より上の代の先輩を見て学び、育ちます。
漠然とでも「自分もやがて、あのように」とモデルにすることもあるでしょう。

もし、20代の若手に、30代の働き方を伝えるとしたら
何と伝えますか?

難易度の高い仕事もたくさん遂行している。
バリバリ仕事をしている。

それも大事。

けれど、それだけじゃなくて
しゃにむにだけじゃない、姿を見せられたら素敵ですね。

30代。
気力は衰えないけれど、体力は衰える時期です。

がむしゃらだけじゃなく、経験を活かした技や知恵で
業務を遂行できたら、良いのではないかと思います。

そして、自分の許容量が明確に分かる時期でもあり
それを踏まえた働き方、自分を上手く保てる姿を若手に見せられたら良いですね。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。

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