真面目に真面目を考えてみた
こんにちは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
「真面目」に関する、よく聞く言葉。
真面目な人ほど病みがち
もっと不真面目で良い
確かにそのとおりなのかもしれないけれど
きっと、直接言われたら、かなり戸惑うかもしれません。
僕も、そちらの部類だから
同じようなことは何度か言われたことがあります。
繊細すぎてもいけないし
面の皮が厚すぎてもいけないし
それでいて、いろいろなことを
結果を要求されるから、堪ったものではない。
援助職に限った話ではないかもしれないが
援助職は真面目な人が多い印象です。
援助なんて大変な仕事を志すからには
それなりに強い思いがある。
同時に、明確な動機がなくてもやれている人がいて
自分より精神のバランスがいいと感じたことがあります。
何が正解なのか。
きっと、そんなものは最初から無いのでしょう。
自分の精神を保つために
敢えて鈍感力を発揮して仕事をしたこともあります。
しかし、本来の性質は変わらないので
ふとした時に、粗が目立つ自分の仕事ぶりに嫌気がさしました。
要領良く、適度に。
言うのは簡単だけれど、心がけてやってみた結果に満足できなくて
苦しくなったりします。
だんだんと、それが出来ない自分が悪いのだろうかと
思わされるから、厄介ですね。
本人が考える「真面目すぎないやり方」
他人の言う「容量の良さと適当」
多分、かなりの隔たりがあると思います。
きっと、同じことを指していないと思います。
組織や場面によって
求められる要領と鈍感力も微妙に違うと思います。
だから、悪い意味で適当、手抜きをするのではなくて
頭を使って、取捨することが大事なのでしょうね。
ただ、社会や組織に言いたいのは
そういう真面目な人に散々頼ってきておきながら
あとになってから、真面目すぎるのは良くない
と言うのは後出しジャンケンだと思う。
もちろん、当人にも改善や工夫の余地はあるでしょう。
しかし、同時に彼らを使う側のマネジメントと両輪で語られて然るべきかと。
ソーシャルワーカーとしては
個人の問題だけに還元する物言いには「違うだろ!」と言う思いがあって
環境因子の問題が語られないのは「不公平」だと思います。
「真面目」が心身ともに安全に、最大限活かされている環境もあるはずで
真っ先に「真面目」が潰れる環境こそ問題なのではないか。
(仕事の)質と量と役割とたくさんを背負って
自分とも向き合って、それでいて壊れず長持ちもするように?
とかく、みなさん、真面目さんに、求め過ぎかと。
人生は長いとも言えるけど、短いものでもある。
仕事なんかで潰れちゃあ、イカンと思うのです。
そのためには、個人と環境の両方を見ていくのが妥当かな。
投稿者プロフィール
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