愛想より大事なこと
愛想には、いろいろな意味があります。
主には、『人当たりのいい態度』『相手の機嫌をとるための言葉や振る舞い』の意味で使われると思います。
愛想が良いことは、大事なことですが、それだけになると、ただの表面的対応、取り繕い、などと段々と悪い意味に転じて来ることもあります。
難しいものですね。
また、後者には「へつらい(媚びる)」の意味もあるので、どの人間関係においても、自分を売るような軽々しさが、保身の言葉と共に、浅ましさを伝えてしまいます。
全く無くても困るけど、過ぎても困る。
人は、愛想以上に何を見るのか。言葉にすれば「誠実」「真摯」でしょうか。
僕は、「誠実」とは、「言ったこと(言葉)」を「実行して(成す)」、本当のこと(実)にすることと考えております。
だから、たとえ機嫌取りで調子の良いことを言ったとしても、それが心からの言葉であれば、言ったことを自分が有言実行すれば、それは誠実だと思います。
逆に、思ってもいないこと、出来もしないことは言うべきではないと思います。それは嘘になるからです。
この言行一致、確かさが、真摯(まじめ)と言えると思います。
実際に試してみるとわかるのですが、小さな嘘も矛盾も無い言行(口で言うことと実際の行い)とは、とても難しいです。
いかに普段、軽々しく物事を口にしているかがよく分かる位です。
だから、「誠実」と言う言葉には、価値があるのだと理解できました。
もし、愛想と誠実を実行できたのなら、そこにどれほどの品性をまとえているだろうかと思います。昔の、高潔な侍のようであり、まさに武士道です。
なかなかそこまでの実践は難しいかもしれませんが、他者からの確かな信頼を得るには、そう言ったことが不可欠なのだと思います。
少なくとも、援助の世界でも、言行一致、嘘が無いとは、援助者として大事な姿勢であり、その姿にクライエントは真に信頼を寄せられるのだと思います。
簡単ではないけど、自分に課したいこと。
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