声に秘めた何か
こんばんは。
今は解散しておりますがブルーハーツというバンドがおりました。
僕が小学校くらいの頃に情熱の薔薇という歌が流行っておりました。
子ども心にもいい曲だなと思っておりました。
大人になって当時に勤めていた職場の上司がカラオケでよくブルーハーツを歌っておりました。
情熱の薔薇、TRAIN-TRAINは知っておりましたが、その時は青空という歌を歌っていたと思います。
なぜだか耳に残って、当時は自分でCDを借りて聴きたりしました。
すごく深くていい歌詞だな、これだけの詞を書ける感性を持っている人はどんな人なのだろうと興味を持ちました。
こちらでは、日本人以外でもこの歌詞を聴いて心を揺さぶられるようです。
甲本ヒロト氏は当時(今も、かもしれない)人を食ったような表情や仕草をして歌っておりましたが、その外見とは裏腹に人間の存在を問うような鋭い言葉を投げかけているのが秀逸です。
声もなかなか特徴的で味があります。
ブラウン管の向う側
カッコつけた騎兵隊が
インディアンを撃ち倒した
ピカピカに光った銃で
出来れば 僕の憂うつを
撃ち倒してくれればよかったのに神様にワイロを贈り
天国へのパスポートを
ねだるなんて本気なのか?
誠実さのかけらもなく
笑っている奴がいるよ
隠しているその手を見せてみろよ※生まれた所や皮膚や目の色で
いったいこの僕の何がわかるというのだろう
運転手さんそのバスに
僕も乗っけてくれないか
行き先ならどこでもいい
こんなはずじゃなかっただろ?
歴史が僕を問いつめる
まぶしいほど青い空の真下で※(※くり返し)
青い空の真下で 青い空の真下で
lyricjp.com
青い空の 青い空の
単独の節で見ると、さほど意味のある言葉ではないではないのですが、この言葉を聞いて想起する情景があって、その鬱屈をもたらす出来事に覚えのある者の心が揺さぶられてならないのだと思います。
ところで江頭2:50氏も歌っております。こちら(ユーチューブ)を参照。※この動画だけ上手く貼れませんでした。
決して歌は上手くないのですが、なかなか味があって良いと思いました。
様々、伝説的な歩みの多い彼ですが、出川哲郎氏と並んで突き抜けてやり続けた成果が昨今の活躍の通りです。両氏とも、まともに会話しているところを見ると、実はなかなかの人格を持ち、やり続けた者にしか持ち得ない雰囲気を持っているから、僕も尊敬の眼差しで見てしまいます。
声にその人の歩みも乗っかって、厚みを覚えてしまいます。
人は見た目ではわかりません。
内側にどんなものを秘めて、醸成していることでしょうか。
心にあるものを詞にして、歌で伝える者がおります。
それが声となってその人が表現される時、その声はさぞかし味わい深かろうと思います。
歌(うた)とは訴う(うったう)ものだと聞いたことがありますが、声に秘めた何かを受け止めようと思うと、それは「聞く」より「聴く」が相応しいものだと思いました。
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