下手でも
こんにちは。
小学生の時、僅かな期間ですが習字を習った
ことがあります。
大して上手くもありませんでしたが
書字の心得とは何であっただろうかと
今頃になって、ふと思うことがあります。
学校でよく習字が一斉に張り出されたりします。
あれがちょっと苦手でした。
どうしても上手い人と見比べてしまって
どうしても自分の下手さが目立つ気がして嫌でした。
いささか自意識過剰かも知れませんが。
僕の父も、自分の字が下手なのを気にして
よく母に代筆してもらっていたのを覚えております。
今となっては、随分とつまらないことを気にしたものだと
過去の自分にも父にも思います。
徒然草 第三十五段
下手でも自分で書け
字の下手な人が、へたに遠慮などしないで、どんどん手紙を書くのはいい。
見苦しいからといって人に代筆を頼むのは、いやみなものだ。
すらすら読める徒然草 中野孝次 著 二百十六頁
僕なりの解釈ですが
下手は隠さず、取り繕わず、そのままでいいじゃないか
下手にも下手なりの味があって、人となりさえも伝わる。
だから、自分を偽るようなことはしなくていい。
そのように、今の自分としては考えます。
そして、一生懸命なら
他人の下手を嗤ってはいけないと思います。
書き続ければ、やり続ければ、大成することだってあるはず。
まあ、僕のブログもそんなものかもしれません。
そもそも、上手いかどうかを見てもらうのではなくて
僕の人間性や人となりが伝わればそれで良い訳ですから。
皆が上手でなくても
皆が上質に均質化しなくても
でこぼこの良さがわかってくれる人が一人でもいてくれたなら
それでも良いかなと思うこの頃です。
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