自分の価値
こんばんは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
スポーツ系の記事配信をしている『Number』は個人的に好きでよく読むサイトです。
単純にスポーツ情報としても面白いですが、普段目にする競技場面だけでなく、各アスリートの人間模様や悲喜交々、一人の人間としての人生観も垣間見える記事があるので、なかなか良サイトだと思います。
その中で、とても目を引いた内容を紹介します。
「陸上をやっていた頃は『結果が出ない選手は、人間としての価値がない』と思うほど自分を追い詰めていたんですよね。でも、娘が生まれて、会社で働くようになったら、選手時代を知らない人たちとの関わりも増えていくじゃないですか。
色々助けてもらうこともあれば、逆に私が返せるものもあって、ちょっとずつ『自尊心』が回復していきました。選手じゃなくても、一人の人間として認めてくれる人たちもいるじゃんと思ったときに、スポーツの見方が変わったんですよね」
引用:Number WEB
こちらは、女子100mハードルの寺田明日香さんの記事からです。
アスリート、競技選手は勝負の世界で勝ってなんぼの世界で生きております。
最初は楽しくて始めたであろう競技も、いつしか、必ずや、『勝たなければ』の重圧にさらされます。
きっとアスリートだけじゃなくて、置かれた立場で程度の差はあっても、会社員でも、個人事業主でも、学生でも、必死に働き(勉強し)、「結果を出さなきゃ」という重圧はきっと誰しもが感じていると思います。
『結果が出ない選手は、人間としての価値がない』とまで思い詰めた様は、なんだか他人事じゃないな・・・と思いました。
僕も仕事依存に陥った時は、「仕事ができない自分では価値がない」と思ったことがあります。
けれど、その状態から回復して、「まったくそんな事はないよ!」と声を大にして言いたい。
人生は「仕事」じゃない。仕事人としての側面は、その人のごくわずかな部分でしかありません。
その人から仕事を取ったら、何も残らなくなるような生き方は本来ではありません。
競争の世界という舞台に生きれば、一人の勝者と大勢の敗者が生まれるだけです。しかも、勝者はいつまでも勝者でいられる保証はありません。
それはあくまで競技という世界においてです。
人間の人生は勝ち負けではありません。自分という存在を磨いて、活かして、何を見出だし、どう生きたか。その中身については千差万別のため、敢えて抽象的な表現に留めます。
何より、「存在している」ということだけに、どれほど価値があるか。愛する経験を誰もがお持ちのはずです。「ただ居てくれれば、他は望まない」という気持ちを知っているはずです。
「一人の人間として認められない」などということは、本来はあり得ない事です。綺麗事かもしれないけれど、それでも言い続けなければいけない事だと思います。
人の間にいると、どうしても比べてしまうのが人の性(さが)かもしれない。
そして、比べるほどに自分を見失う。
しかし、比べないで自分の色を濃くしていうほどに
美しい色を放ち、自分が自分であることに堂々としていられる。
比べなくても、あなたはあなたとして、生(活)きている。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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