武道は面接に通ずる?

おはようございます。

援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

「徒然」

手持ち無沙汰とか
しんみりと物思いに耽るという意味。

心を落ち着かせるといろいろな言葉が思い浮かぶものです。
人生に対して、人間に対して、心に対して。

心を閑にして、思い浮かんだことを少しだけ、短文調にして。

【今日の徒然】

武道は面接に通ずる?

ふと、思い出したことがあります。

ある武道を経験した方がソーシャルワーカーになって
面接を経験した時

「武道と面接は似ている」と言っておりました。

「その心は?」と本人に訊いた訳ではないのですが
何となく、分かる気がします。

僕は武道の経験なんてほとんど無いに等しい。
敢えて言えば、子供の頃に剣道を少し習ったくらい。

その程度の僕でも
立ち会って、相手と構えている時の雰囲気を思い出すと、分かるのです。

相手と立ち会っているあの時
面接で一対一になっている場面と似ているのです。

どういう意味かというと
全身全霊で相手の「気」というか「雰囲気」を捉え、交わす場面があるのです。

武道は基本的に勝負事なので

時に相手を呑む程に圧倒したり
また、こちらの意図を悟られないようにするでしょう。

ちょっと特殊な間の使い方をします。

しかし、ソーシャルワーク面接は
相手を理解し、相手の信頼関係のために間を最大限に使います。

物理的な距離
体の向きと構え、それも指先に足る細部の動き
表情と言葉の掛け方

言葉では説明しきれない小さくも大きな身体表現(非言語)で
また、言語を用いて、相手との波長合わせを行います。

ソーシャルワーク面接にも
職域によって微妙に違いがあるだろうけれど

基本的には、短い時間で信頼関係を構築することが求められるはずです。

医療ソーシャルワーカーはその最たる例で
短い援助時間で最大限の成果を出す必要があります。

何を言いたいかと言えば
最初の5分、10分が肝心と言うこと。

ある方の言葉を真似れば
相撲の立ち合いと同じで、最初が肝心。

そこを失敗すると
かなり不利になります。

武のための間合いか
援のための間合いか

目的によって、そこで使われる言語と非言語の使い方も異なります。

それでも、初めて出会うクライエントとの場面は
初対面の緊張もあって、援助者にとっては気を引き締めるというか

波長合わせに全神経を使う瞬間です。

そうそうやり直せないので、やはりピリッとするような緊張は自分の中に走るかな。

あの瞬間を何に例えるかとなれば
武道の立ち合いに似ているような気がしてなりません。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。

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