MSWのポジション
こんにちは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
適正というものがある
サッカー漫画の「アオアシ」にて
内田篤人元選手のことが描かれております。
今はサッカー解説で馴染みですが
現役時代はドイツや日本代表でも活躍する名選手でした。
ポジションはSB(サイドバック)
「アオアシ」にて
ボジションが変わると思うようにプレーができない例が描かれております。
かつて内田選手がボランチ(中盤)の位置で
高校生相手にプレーしたものの
欧州で魅せた走力や技術、思考力が
まったく活きなかったそうです。
参考:漫画コミック考察ブログ
個人的にはとても興味深く感じました。
ポジションが変わるとこんなにも違うのかと。
選手の特性によっては
両方できる場合もありますが
基本的には求められる能力が全く別ということなのでしょう。
サッカーでもポジションの適性があるように
他の事柄でもきっとそうなのでしょう。
MSWの担当病棟
MSWをしていた時
僕はいわゆる回復期系の医療機関に所属しておりました。
いわゆるケアミックス型
地域包括ケア、回復期リハ、一般病棟等
それぞれ病棟の性質が異なるので
MSWの動き方も微妙に異なります。
個人的には地域包括ケア病棟が長かったです。
ここでは最大60日の入院期間を念頭に逆算して退院支援を開始します。
このマネジメントが本当に大変でした。
毎日、日数表を確認しながら、各支援を組み立てたものです。
まあまあ役には立てたかと思います。
しかし、一般病棟は苦手でした。
理由は、展開が早すぎるから。
地域包括ケア病棟なら、関わりの早さを制御できるのですが
一般病棟はそうはいかない。
明日、明後日には退院予定。
即介入。
この速度感が個人的には苦手でした。
僕はどちらかというと、ある程度制御できて
じっくり関わる方が合っていたと思います。
だから、一般病棟では
また違う意味でのストレスを感じました。
いろいろな病棟を経験してみると
ある病棟の性質(診療報酬上の)とは合わないと思うことはあります。
もっと言えば、病棟ごとの
人の性質、醸し出す雰囲気、特色もあるので
本当に千差万別でしょう。
人間なので、どうしても
合う、そうではない、が出てしまうのです。
人間関係と一緒です。
こればかりは仕方がない。
マッチングできたら幸い
そういう訳で
サッカーのポジションになぞらえての話になるのですが
自分の性質を活かせる病棟の担当になれると良いですね。
但し、そうそう合わないからといって
配置換えは難しい。
まずはある程度、頑張ってみるしかない。
「お言葉ですから、まずやってみましょう」
こういう気持ちは大事。
やっていく中で上手く適応できることもあるし
無理なりに、頑張ってくれたのなら上司も対応のしようもあるでしょう。
同時に配置を決める上司は
部下の特性をきちんと理解しないといけない。
可能なら、双方が同意の上に
決められたら最善です。
自分の能力を最大限に伸ばす努力は必要ですが
頑張っても尚、環境と特性が合わないが故に上手く機能できないこともある。
個人因子と環境因子。
意外と当のソーシャルワーカー自身が
忘れてしまうことだと思います。
躓いた時こそ
セルフ・アセスメントをしてみましょう。
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