汗をかいて、恥をかいて、覚える
こんにちは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
上記は、徒然草の第百五十段です。
今の時勢、恥をかくのを恐れるのが常だと思います。
かくいう僕だって、そうです。
だから、大人になってこの話に出会った時
とても感銘を受けました。
この話をかい摘んでお話しすると以下の通りです。
徒然草の第百五十段のあらまし
- 上手くなってから披露しようと思っているようでは、何も身につかない
- 上手な人に混ざって、莫迦にされようとも、稽古を積む者だけが上手になれる
- 天下の名人と言われる人でも最初は下手くそでひどい欠点もあったのだ
- その人も作法を守り、我流に陥らず、続けたからこそ大家になれた
そう言えば、昔、面接技法の研修を受けた時
数人ずつが交代で皆の前に出て、演習をする場面がありました。
僕には、あれが恥ずかしくて、恥ずかしくて・・・。
人前に出る緊張だけで、頭の中が真っ白になりそうでした。
もっとも、皆が新しいことを学んでいる最中なのだから
みんな、はっきり言って、下手くそでした。
もちろん、僕も。
もうちょっと、落ち着いてやれる状況を作ってくれないと・・・
そんな言い訳をしたくもなりました。
ただ、講師が言うのです。
汗かいて、恥かいて、そうしないと覚えられない!
・・・今なら、確かにそうだと思えます。
覚えるからには覚悟を決めないと。
恥をかきつつ
どうすれば上手くやれる?と必死に考えるから
頭に、心に刻まれる。
実際の実践場面も同様で
必死だから、身をもって覚えていく。
しかし、クライエントを前に下手に失敗するくらいなら
練習で失敗した方がリスクは最小限です。
手際よく、賢く、余裕を持って・・・
多分、これじゃあ、身につかないかな。
必死に考えることなくして、身につかない。
必死になるとは、「汗かいて恥をかく」状況を作ることかもしれない。
僕も器用な方じゃないので
恥なら、たくさんかいてきました。
若い援助職の皆さんも
そんなもんだと思って、励んでいきましょう。
最初は、誰もが初心者で下手くそ。
あなたが尊敬する人もそうです。
しかし、鍛錬を積めば、尊敬するその人のようになれるのです。
頑張りましょう!
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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