逃げてもいいし、逃げてもいけない

こんにちは。
日常の悩み事「普段段使い」のカウンセリングの結い心理相談室(青森県八戸市)です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

「本当に、そうだ」と思いつつ、「シンジくん」の例えにちょっと笑いつつ
でもやっぱり、そのとおりだと思う。

僕も、小学生くらいの頃、気が弱くて、辛いことから逃げ出したくて
親からはよく「そんなんで、どうする!」と叱られました。

以来、「逃げるのは駄目なんだ」という呪縛が始まったと思います。
「逃げたい自分は弱くて駄目」「逃げた自分に価値はない」

極論だけど、そんな思いをだんだん抱くようになります。
もちろん、親は呪いをかけた訳じゃなくて、逃げ癖がついて
根気がない大人にならないように必死に叱ったのだと思います。

大人になった僕は、親もまたそうやって自分の弱さに向き合い
そうやって歯を食いしばって生きてきたのだと思います。

また、それ以外の生き方を知らない、ということでもあったのかな。
そして、「逃げちゃ駄目」の末路がどんなものかも教わった気がします。

当時の親よりも年長になった今の僕は
当時の親と自分に、「正しい逃げ」もあって、そのやり方をぜひ教えたいです。

結局、盲目的残留が良くないのでしょうね。
時と場合(つまり、文脈)、そして、人生の課題に対して「逃げない」ことが
本当に相応しいのかを、頭を使って考えれば良いだけ。

本当に逃げてはいけない時は、意外と自分の本能や直感の部分で
「逃げてはいけない気がする」と教えてくれたりします。

逆に、何も考えないで、逃げようとするのは良くないです。
何故ならば、ただ辛いのを忌避しているだけだから。

つまり、人生の課題を避け続けたツケは、いつか必ず支払うことになるからです。
ツケが溜まるほどに返せなくなります。後悔先に立たず。

避けるべきは、盲目的残留と盲目的逃避。
するべきは、戦略的残留と戦略的逃避。
僕なりの表現ですが。

僕らは、歯車じゃない。
僕らは、人間で、一つの人生を生きている。

盲目的残留をして、僕に何が残るだろうか。
盲目的逃避をして、僕に何が残るだろうか。

盲目的と戦略的の違い。
時にどちらも「根気」が必要だけれど
根気が目的ではなくて、根気は自分を生きるための手段や武器であって欲しい。

だから、戦略的に逃げても良く、戦略的に逃げてもいけないこともある。
矛盾するように見えて、文脈から判断すれば、矛盾はしない。

要は、文脈無視を無視して、ただの問答無用の「縛り」となるなら
それは、いけないってこと。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市を拠点に普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と支援者への支援(援助職のためのカウンセリング)をご提供しております。

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