表に表れてしまう

こんにちは。
普段使いのミカタ・カウンセリング&支援者のミカタ・カウンセリングの中田雅也です。

「体は食べたものでできている」と聞いたことがあります。

詳しくは分からなくても、感覚としてはよく分かります。僕の場合、いわゆるジャンクフードの類を食べると、量に比例して明らかに体の調子が低下します。カップラーメンとか、体に良くないと分かっているのだけれど、ついつい食べたくなる。しかし、結構な頻度で腹を下したりします。

滅多に食べないけれど、たまにポテトチップスを猛烈に食べたくなる時があります。滅多に食べない分、買う時は大きい袋のものを買ってしまうもので、要は食べ過ぎですね。不思議なことに、次の日はとても体がだるくなります。

若い頃は、そんなことはあまりなかったけれど、そういう違和感が出やすくなりました。

食べ物以外でも、他の生活習慣も体に出て来ると思います。

太る、痩せる、体型という面もあれば、体力が落ちる、疲れやすくなるなど。ある程度は避けられないものだけれど、生活習慣の積み重ねの結果としての今の自分の肉体というのは、ある意味、雄弁だったりすると思います。

一日、一日を積み重ねていると、頭では分かっていても、それを管理するのはとても大変で、難しくもあります。

体がそうならば、心はどうだろうか。

例えば、ストレスが溜まりに溜まれば、心は疲弊するのは言うまでもありません。心が疲弊すると、ちょっとした出来事にイライラしたり、時には爆発したりすることだってあるのではないでしょうか。

その逆に、ちょっとしたことで傷ついたり、自信をなくしたりする方向に向かうこともあるかもしれません。針がどちらかに触れやすくなるのは、不安定ということでもあるのでしょう。

日々、上手く、心の中の負荷をうまく消化できていれば、いわゆるニュートラルの状態にあるはず。そうすれば、ちょっとやそっとで崩れたりはしないと思います。

心の中は、基本的には見えないから、隠せると思って取り繕うこともあったりします。

しかし、それでも、その人の心の中にあるものは、ぽろぽろとこぼれてくるものだと思います。

昔、ある人に用事があって「◯◯をお願いします」とある依頼事をしたら、突然、険しいような、ぎょっとした表情を見せて、僕の方が却って驚いてしまいました。要は、「忙しいのだから自分に頼まないでくれ」という反応だった様子。それでも流石に、一応、僕の方が目上だったので、それで一瞬の内に感情を引っ込めたようです。

もし僕の方が立場が下だったら、食ってかかってこられたのだろうか。何とか引っ込めてくれたけど、あれではきっと他の人にはもっと吹き出しているでしょう。

決して怒りだけでなく、うきうきとした陽の気分でも、それとなく、何となく醸し出されるものです。特に、近くにいる人ほど、そういったことを敏感に察知していたりします。

体は、取り込んだものが、体の外側に表れてくる。心も、中にあるものが、外に表出されてくる。

意識して見ていると、内側にあるものを完全に隠すのは難しいのではないかなと思います。何事も、自然と内にあるものはこぼれてくる。

自分が思うより、自分の内側は、人に分かってしまうようだ。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。