敢えて、脱力

こんにちは。
普段使いのミカタ・カウンセリング&支援者のミカタ・カウンセリング 中田雅也です。

イチロー氏の言葉が、僕は好きです。
イチロー自身が、自分は才能ではなく努力の人だと言っております。

頑張ることは誰でもできます。つまり、僕でも。
イチロー自身、自分と向き合い続けて、自分を強いとは思っていないと言っております。

自分と向き合い続けた結果
決して自分は強くはない、何度も負けそうになったと言っている所に、僕のような凡人でもイチロー氏を人として、近くに感じられ、勇気がもらえます。

打てない時期にこそ、勇気を持ってなるべくバットから離れるべきです。
勇気を持ってバットから離れないと、もっと怖くなるときがあります。
そういう時期にどうやって気分転換をするかは、すごく大事なことです。

癒しツアー

この話をどう解釈するか。
僕はこう考えました。

イチローでさえ、上手くいかない、どうにもならない時があった。
あがき続けても、どうにもならない時があったということです。

具体的にどんな出来事があったのかは、僕は全くわかりません。
そして、イチローは、敢えて、「勇気を持って、バットから離れた」ようです。

例えば、僕が仕事のことで悩んでいる時
割と、物事に執着して、切り替えるのが苦手なので、寝ても覚めても、考え続けることはしばしばあります。

これだけ考えたら、何か良い結果があるのではないかとの期待もあって、ますます考え続けることもあります。しかし、そんなに上手く事は運びません。

むしろ、疲れに疲れて、その事柄が嫌になることもあります。
心底疲れると、「自分には無理」「もうやりたくない」と投げ出してしまいそうになることもあります。

改善の兆しは、いつも、ふとしたことから訪れます。
個人的な経験則ですが、歯を食いしばっている最中には訪れなくて、少し、向き合っていることから距離を置いて、努めて心を弛緩している時に、やってきたります。

つまり、自分の意思や力ではなく、そういったこととは無関係に、やってくるということです。
あまり根を詰めると、その微かな改善の兆し、その基となる気付きを見逃すことがあります。

また、イチローの言う「もっと怖くなるとき」は、きっと自分を見失う時のことを言っているのではないかと思いました。何となくですが、想像がつき、僕も経験があります。

自分を見失うのは、結構怖いです。
自分が今まで当たり前にできていたこと、意識しなくてもできていたことが、急にできなくなるからです。

自分を本格的に疑い始めると、人は自信を失い、全てが怖くなってしまう。
そんな経験は僕にもあります。

そんな心境を「自信がない」「怖い」としか説明できなくて、周囲に伝えきれず、もどかしい思いをしたことがあります。

今思えば、勇気を持って、上手くいかない時は、距離をとって気分転換すれば良かったなと思います。

愚直に頑張ることで道を切り開いてきた僕にとっては、初めてそれが通じない場面があると知った時でもあったと思います。
某漫画の台詞ですが「愚直は美徳ではない」と思います。厳密には、愚直は必ずしも美徳たり得ない、ということです。

イチローは、努力の人だから、自分の限界も、弱さも良く分かっているのだと思います。
だから、イチローの教訓や名言は、僕のような一般人にも十分に活かせるということ。

特に、今回引用した話は、どんな立場の人にも応用できる金言だと思います。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。