職場の人間関係

ちょっと考えさせられたSNS投稿。

元の投稿も44万もの閲覧数があって、僕と同じように、思わず目が止まった方が多いのでしょうね。
それは職場の人間関係の難しさを物語っているのだと思います。

1、定義付け

理屈っぽい物言いかもしれませんが、一応、言葉の意味を定義します。

1 一緒に物事をする間柄。また、その人。

2 地位・職業などの同じ人々。

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『仲間』という言葉は、都合よく使われる言葉です。
印象として、同じ志を持っているとか、親密さも感じていたのですが、あくまで、職業が同じ、一緒に物事を遂行する、くらいの意味合いなようですね。
そこには、特に仲が良いかどうか等、関係の中身には一切、言及されておりません。どこまでも客観的な様子を感じます。

1 対立するものの中で、自分が属しているほう。また、自分を支持・応援してくれる人。「心強い—」⇔敵。

2 対立するものの一方を支持したり、応援したりすること。

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僕のカウンセリングでも「味方」を一つの売りしておりますが、クライエントさんを支持する、応援するという立ち位置等意味では、同じ認識です。
そして、職場で他者が味方となるかどうかは、その時々の文脈によるので、必ずそうなると期待するには無理があると思います。

2、職場の人間関係とは

職場は、組織の目的のために、特定の機能を遂行する場所です。
家族や友人の関係とは異なって、生産性とか、そういった考えが土台にあると思います。

だから、「職場の同僚」と結果的に「友人」となることや「仲良くなる」「親しくなる」ことはあっても、それが副次的なもので、目的ではありません。

合理的で情に欠ける言い方かもしれませんが、仲が良いかどうかはどうでも良くて、ただ機能的であればそれで良い、のだと思います。

僕自身はどうだったかと振り返ると、友人になろうと考えたことはありません。
情に欠けるかもしれませんが、業務遂行のために、必要な意思疎通が取れる関係であれば、それで良いと思っておりました。
だから、誰とも、基本的には均等な距離でした。
もちろん、親しい人はおりましたし、私的な内容を話すこともありましたした。ただ、どちらかというと僕の人となりや事情を共有する位で、それを引きずることは無かったと思います。

そこには、厳然と一定の距離感はあって、それを縮めることは、業務に支障を来すと考えていたかもしれません。
どこか、クライエントとの関係のように、一線を画すという意味では似ていたかもしれません。

やはり、職場の人間関係の基本には、業務遂行という役割が、明確にあるのだと思います。

ここに、業務遂行以外の役割、例えば、少し距離が縮まった「友人」が入り込むと、距離感の取り方に不具合が生じることがあります。

3、いろいろな人がいる

ざっくりとした言い方になりますが、いろいろな人がおります。

例えば、親しげな距離感を好み、それを当然と思う人は、一定の距離感を嫌い、それを敵意と受け取る場合が無いとも限りません。
また、職場の関係を、能力でもって序列を作り、「自分より下位」と看做した者を軽んじる、攻撃する人もおります。

話せると思って、私的なことを話したら、そのことで相手から敵意を持たれた、執着された、など。
業務がやりやすいように、良かれと思って、親しげに接したら、嫌がられた、など。

一緒に業務をする関係が基本でありながら、そこに人の志向が加わって、いつだって、その人間関係は複雑化します。
SNS投稿にもあるように、敵となると、精神的に消耗したり、そのことに気を取られて疲弊してしまうでしょう。

4、結論

人間関係は、水面の波紋に例えられます。
どうやっても影響を受けざるを得ません。

長い時間を過ごす職場。
業務遂行のためにも、人間関係に余計な負荷を作らないのが最善だと思います。

誰かにとって「心地よい」は、誰かにとっての「居心地が悪い」かもしれません。
なかなか難しいものですね。

業務上の役割の遂行を妨げない、適度な距離感。
そうとしか、言えないかな、と僕は思います。
その適度な距離感が、人によって違うから、そもそも難しいのでしょうけれど。
そして、業務を遂行をするために親密さが役立つ場合もあります。

  • 僕の今の結論

業務目的を遂行するための最善な距離感を、職場ごとの文脈に応じて、最適解を見出す、かな。
良い関係にはできなくても、最低限、悪くはさせないことが大事。
そのように考えます。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
あなたのミカタ(味方となり、強みを再確認し、見方を再構成し、やり方を一緒に考える)となって、ソーシャルワーク&カウンセリングを駆使して、あなたの今ここからの歩みをお手伝いします。