恐々の背景
こんにちは。
初めての方とのカウンセリングで頻出の言葉があります。
「こんなことを話して良いのか」「誰にも相談できなくて」
こういった言葉が出る背景にはその人のこれまでの人生経験において、打ち明けた相談を蔑ろにされた、あるいはそんな場面を目撃したりして、「大切にされないのではないか」という恐怖が刷り込まれているのではないでしょうか。
特に先輩、上司、親など自分より上の立場の方に言われたならば、勇気を持って打ち明けた分だけ倍になって衝撃を受けることでしょう。
以前の記事でも触れましたが、話す方の心理的な安全を保証することは最低限に必要なことです。
自分もカウンセリングの冒頭で秘密保持などの約束事は繰り返し説明はしますが、相手によっては「説明」されると却って気持ちが冷めてしまうこともあり得ます。本当に秘密を守ってくれるか、本当に自分を受け入れてくれるかは行いを以って示すことによってやっと信じられることなので説明よりも行いが大切です。
入口の段階での言動にたくさんのことが垣間見えます。同時にカウンセラーが試され問われる時でもあります。
それらを受け止めて大切にできる機会が貴方と僕とのカウンセリングの時であるように。
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