強く大きな器
こんばんは。
昨日に引き続きサッカーネタを。
日本が初めて出場したフランスW杯。本戦も熱狂の渦でしたがそのアジア最終予選は最後の最後までもつれて死闘の言葉に相応しい激しさでした。
日本のサッカーを牽引していた三浦知良選手は最終予選の間、怪我をしておりその持てる力の半分も発揮できずにおりました。その影響もあって本戦のメンバーからは外されてしまいます。98年当時、自分もテレビで見ておりましたが相当な衝撃が走りました。前回予選でドーハの悲劇を経験して、あと一歩及ばずにW杯に出られなかった悔しさがあり、今回(その時)も直前になって出られない無念はいかほどであったでしょうか。
そんな中に急遽、城彰二選手がエースの役割を担うことになりました。その時になってかつてない重圧に襲われ、眠れない、嘔吐、食べられない状態になり点滴を打ってW杯本戦に臨んでいたと本人の口から語られます。思うような結果が出せず三戦全敗で帰国し、空港で水をかけられる憂き目に遭います。
その出来事の後、何と三浦知良選手から城彰二選手に電話が入ります。(この場面の話は動画13分25秒から収録されているので是非ご覧ください。)
自分がメンバーから落とされても、ある意味ライバルでもあった相手に対してこのような言葉をかけられる人物とは何と器の大きなことだろうかと思います。
個人的な電話だったので城選手が語らなければ公にならなかったことではありますが、陽の目を見なかった真の「キング」の姿をこのように知ることができたのは良いことだと思いました。
三浦選手は今でも現役を貫いておりますが、その歩みと他の選手たちに与えた影響の大きさは計り知れません。
美学を感じさせる言葉であり、強くて大きな人としての器を持った方、まさにレジェンドです。
このように真に強い人でありたいなと思わせる逸話です。
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