上司に必要なのは勇気
こんにちは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
胸に響いた言葉。
かつて、僕が思っていた言葉。
上記の投稿は、かつて僕が上司に対して思っていたこと。
僕はどちらかと言えば、べたべたするのは好きではなくて
黙々と仕事をするのが好きです。
何事もなければ、特段、上司とあまり雑談もしないし
むしろ放って置かれたい方でした。
放置、放任を望んでいる訳ではなくて
「大丈夫そうか?大丈夫ならいい。何かあったら。声かけて。」と
見守られている位の距離感で十分と言うこと。
いざ事が起きた時
その時に上司が動いてくれば、それでいい。
そう思っておりました。
上司に面倒くさいな、と思われたっていい。
それでも、事態の深刻さや大変さを本気で聞いてくれているかがすべて。
分かろうとしているかは、驚くほど僕に伝わってくる。
良い意味でも、悪い意味でも。
本気で心配してくれたり
動いてくれた時は本当に嬉しかった。
逆に、「このくらいやったからいいよね?」という
逃げの雰囲気を感じると、心の底からがっかりしました。
どちらにせよ
ここぞという時の振る舞いが肝心なのは言うまでもありません。
そして、自分が上司になった時。
「いざという時」
これが、こんなにも恐ろしいことだと初めて知りました。
なんせ、事が起きるのはいつも突然。
いつも不意打ち。
心の準備も何もあったものではない。
上司とは、いつ飛んでくるか分からない火矢を覚悟する事だと思い知りました。
事の次第を見ていた訳でもないから
文脈がさっぱり分からない。
混乱、困惑、悲嘆している部下をケアしながら
事実関係を確認していく。
時には危機介入的にもなる。
そこに、かつて自分が上司にした「期待」を思い出し
その期待が僕の重荷となる。
正直、重圧なのだ。
しかし、言い聞かせる事はいつも同じで
自分を心配するのか、相手(部下)を心配するのかを間違えるな、ということ。
これは上司の役割云々を言う前に
人間性を問いかけられているようなものだ。
しかも、部下たちは皆
自分の一挙手一投足をみているのだから。
はっきり言って、雑念を抱えて
一大事に対応などできない。
要は、腹を括るしかないのだ。
自分(上司)も怖いけれど、ここに対処できるのは自分だけだ、と。
もちろん、何でも解決できる訳ではない。
自分に解決できるなら、速やかに解決する。
できないほどの事なら、次に繋げる動きは確実にする。
やれることは限られる。
しかし、やれることは取りこぼしなく、やらねばならない。
本気にならないと、行動はできない。
本気にならないと、部下には伝わらない。
上司だって、トラブル対応は、本当は恐い。
だから、実は、勇気こそ、上司に必要なものなのかなと思います。
狼狽えたっていい。
情けない姿を見せたっていい。
やるべき時に、逃げずに、立ち向かう勇気がある事。
これは不可欠だと思います。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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