支援者を支えるための支援

こんにちは。

このブログでの話題は出来る限りに重くならないようにと思っております。

ただ書きたい内容からどうしても重い印象を持たれる覚悟をしなければならないこともあります。

今回がそうです。

上記は人様の投稿ですが、触れずにいられませんでした。

僕も元医療ソーシャルワーカー(MSW)です。

MSWは医療機関内の大勢の他職種(医師、看護師、OT、PT、ST、事務等)と関わり、関係・連携機関と関わり、患者さん・ご家族と関わり、一人で大勢の間を動く大変さは相当なものです。

それはやりがいでもあり、大変さでもあり、表裏一体です。

「ぼやく」のは「ぼやかざるを得ない」ほどの状況に置かれているから。

MSWだけを擁護する訳では無いけれど、燃え尽き症候群、心のエネルギーの枯渇のことも含め負荷が多いのは事実。

繊細すぎてもいけない、大雑把すぎてもいけない。

自らの感受性を適度に調節し、時に力強く、時に流れを読み、数々のケースに向き合います。

ソーシャルワーク部門の長だった時、部員がどの程度に精神的負荷を受けいているかは割と気を遣いました。(逆に使われていたかもしれませんが)

せめて部署内では安心して相談できるような間柄でいられればと思いました。(これも簡単ではありません。自分はそう思っても相手が同じように思うかは別問題です。)

全国的には、必ずしもそうではない話が聞こてくることもありました。

現場でクライエントを支えてくれる人たちこそ、何とか支えなければいけないとずっと思っておりました。

職能団体の仕事をしていたこともあります。

たくさんの若いMSWを見ながら、ストレスマネジメントが如何に重要かも学ばなければならないと何年も前から感じておりました。

自分が主体で企画できる機会があった時にはそんなテーマで研修を行ったこともありました。

この間、同僚間でどのくらいにピアカウンセリング的に話ができるのか。

所属期間を超えて地域的にどの程度、それが可能なのか。

コロナのことがあって難しくなったでしょうか。その時に現場を離れた自分には詳細が分かりかねます。

スーパービジョンの枠組みだけでなく、もっと私的なソーシャルワーカーとしての内面や自己に焦点を当てられる場があっても良いのではないか。ずっとそう思っております。

先日、看護師向けのカウンセリングを行うカウンセラー(看護師)がいることを知りました。

背景がわかると、よりクライエントの状況への理解・共感が深まって良さそうと思いました。

僕が思い描いたのもそのような形です。

ここ何年か、支援者の支援という取り組みを目にするようになりました。また確立されたり、体系的なものにはなっていないようですが、もっと気楽に、支える立場の人の自身のメンテナンスとして利用して良いはずだと思います。

ソーシャルワーク部門の管理者も、職能団体の仕事も、ソーシャルワーカーをソーシャルワークする仕事だと思います。つまりは、支援者の支援です。

彼らが潰れることは社会的な損失です。

当然、一人の人間としても、深傷を負ったままでいて良いはずがありません。

こういった内面に触れる話は、研修とか座談という位置付けでは不可能だと思います。

カウンセリングを受けるような形で利用するのが一番だと思います。

僕のカウンセリングの一つの専門として、支援(ソーシャルワーク)の熟達者であり、部署管理や職能団体を経験した身として、ソーシャルワーカー(支援者・援助職)への個別心理的支援を提供したいと考えております。

公的な位置付けでもなく、型が決まったものではありませんが、普通にカウンセリングを受けるような感覚で、ご利用いただければ幸いです。

もちろん、ソーシャルワーカーだけでなく、人を支える立場にある方々(ケアマネジャーや看護師など)のご利用も歓迎いたします。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。

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