まな板の鯉
こんにちは。
健康診断で受ける内視鏡検査(胃カメラ)が苦手です。
冗談で看護師に、「検査の緊張で胃潰瘍になりそうです」と言って逃れようとしたことがありましたが華麗にスルーされました。
曰く、力むと却って嘔吐反射が強く出て、苦しくなると。
だから、まな板の鯉になってください、と言われました。
また板の鯉とは、ジタバタせず流れ(相手や状況)に身を任すこと。
「俺はまな板の鯉だ」と本気で心の中で呟いたのは、本当に怖かったから。
自分の実家には、金魚の池がありました。
池の掃除の時には、大きい水槽に金魚を退避させます。
網ですくった時、中には強烈に暴れて、網から落ちて傷を負う金魚がたまにおりました。
大人しくしておれば怪我をせずに済んだのに。
当時の金魚の気持ちを内視鏡検査で味わって
そうは言っても落ち着いていられないよ、と当時の金魚が語っていたような気が。
そもそも残酷なことを金魚に言っていたのかもしれません。
相手に委ねるとは、相手への全幅の信頼がないと出来ません。
「まな板の鯉」から
僕はいつも、当時の内視鏡検査と池の金魚を思い出します。
もしかすると
まな板の鯉とまではいかなくても、自分の悩みや困りごとを打ち明けるクライエントも
こんな気持ちでいるのかもしれません。
自分をさらすということは、
相手に身を任せる行為がいくらか含んでいて
とても勇気のいること。
「何か困ったら言ってね」
言ったこともあり、言われたこともある言葉。
出来るならそう言わずにおりたい、と思っていた自分がいる。
だから、打ち明けるという行為を軽く考えてはいけない。
慣れても、忘れてはいけないこと。
話す勇気をもってカウンセリングに臨んだクライエントの気持ちをまず認めて然るべきかな。
まな板の上の鯉の気持ちを忘れないように。
投稿者プロフィール
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