常識か、わがままか
こんにちは。
ビジネス系のサイトをよく見ます。見る者の心を燻る見出しとして、よくあるのが「できる人」「ダメな人」、「一流」「二流」などの対比があります。
「デキる人」になりたいと思って励んでいる方がきっと購読者層なのでしょう。毎回、上手い題名で読者を釣るものだと感心します。
あと、世代間の意識の違いにかかわる記事も多いです。会社であれば、二十代から五十代、雇用延長も含めれば、実に多様な世代が共に過ごす場なので、考え方や意識の違い、価値観の衝突は大なり小なり起きるのだと思います。
『最近の若い者は』という定型文も、古代エジプトの時代から使われているのは有名な話。どの時代にも共通している話題なのかもしれません。
たまたま目にした記事で「愛想良く」を求める壮年と嫌がる若者、「残業を当然」と思う壮年と若者という記事がありました。壮年者層(読者)を釣りたい分かりやすい記事だなと思ったのですが、ちょっと僕としても気になる内容でした。
両者とも、比較的求められがちな内容ではあります。しかし、それが常識とまで言えるのかとなると、僕も疑問に感じることがあります。
『愛想良く』について、職種にもよりますが、誰かの前で嘘をついてまで取り繕って居なければならないのもしんどいな、と個人的には思います。
気分が良い時もあれば、そうで無い時もあるのはやむを得ません。ただ、せめて仏頂面にして、相手を不快にさせるのは流石に不味いかなとは思います。最低限の基準は相手の気持ちを、会ったその時より『下げない』ことかと。
上手く使えば武器になるのも分かるのですが、無理した分だけ疲れるので個人的には、ゆったり落ち着いて話すことで「愛想」に替えております。
世の中全般、愛想良くされることに慣れ過ぎていて、無いと不満に思う人がいるかもしれません。加減が難しいですが、ただ礼儀がしっかりしていれば十分な気がします。
もう一つ、残業が当然かについてです。
僕は、定時でさっさと帰りたい部類なので、残業は当然という考えには大反対です。より効率的に仕事をして、速やかに帰るべきです。
業種にもよりますが、『自分の仕事が終わったら、上司や同僚に声をかけて手伝って、全体の仕事を終わらせる』ことは今でも求められるかもしれません。
ただ、これをやるとキリがなく、業務効率の良い人は損するだけです。
余談ですが、昔、部署内の時間外手当をきっちり届け出たら、そのことで揉めたことがありました。しかし、サービス残業に頼っても良いことはありません。
常識とされるものも疑えば、根拠が無く、実はそうではなかったということもあります。
常識から外れることを、わがままと捉えられることもあります。
よく見れば、集団の論理だったりすることもあります。必要に応じて見直せば良いだけだと思います。
意外と「これは、何かおかしいぞ」と気付くのは、外部からやってきた人(新規採用、異動)だったりするので、その人たちの感性はむげには出来ないと思います。
常識なのか、わがままなのか、組織にとっては永遠のテーマです。
投稿者プロフィール
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