交渉の成否を握る「頃合い」
こんばんは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
思わず唸った投稿
別に「告白」という訳ではないけど
人に大事な話をする時、「頃合い」ってとても大事。
MSW時代の話。
医師、看護師、はたまた同職種の部下に話しづらい、言いにくいことを言う場面って、しばしばありました。
そんな時も、同様に「頃合い」は大事。
頃合いを見計らわないで、大事な話をいきなりしてしまうのは悪手です。
「良い話」なら、頃合いをそもそも気にする必要はありません。
どの「頃合い」で話しても、悪い方向には転がらないから。
けれど、難しい話はそう簡単ではない。特に、悪い報告の類は。
相手にどうしても負担になってしまうようなこと、且つ、それでも協力関係は絶対に保持しておきたい場面だと、頃合いは選ばざるを得ません。
だって、玉砕する危険があるから。
考えなしに突撃したら、絶対に「もっと考えて言えば良かった」と思うはずです。
悪い報告をしたら、がっかりするかもしれない。
がっかりどころか、思い切り怒るかもしれない。
しかし、否定的感情に留まられたら、事は前に進まない。
「大変ではあるけど、力を合わせてやっていこうぜ!」に何とか持っていきたい。
さてさて、どの頃合いならば、相手は比較的に受け入れてくれるだろうか?
朝一番の頭がフレッシュな時?
いやいや、あの人はスロースターターだから、という場合もある。
一日の仕事が一段落ついた夕方頃?
いやいや、帰り際に重い気持ちにさせたらば・・・。
何より、夕方まで待つ自分もしんどい。
難しい話は速やかに言ってしまいたい。
昼前ならどうだろうか。
一段落ついていて、体力的にも余裕があるのではないか。
悪い報告ではあるけど
(相手が)気になった事があれば、午後にいくらでもこちらは対応できる!
などなど、よくこんなことを考えて交渉に挑んだものです。
当時は、それがただただ「臆病な自分」に思えてならず、情けなさが付きまといました。
しかし、今となっては、本気で交渉するのなら、このくらい慎重になって当然だと思います。
逆に他の人が交渉に失敗している場面を見ると、「このタイミングと、その言い方じゃ、まずいでしょ・・・」と思うことが多々ありました。
上から目線になるつもりはありませんが、自分が慎重だった分、他人の慎重さにかけるやり方が余計に気になったのかもしれません。
今となっては、必死に相手の身になって考えていたということかな。
当時は、冷や汗ものの大変な場面でしかありませんでしたが、この経験値は非常に大事だったと今では思えます。
交渉の成功の鍵は、ここにあるんじゃないかな。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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