小さな世界
こんにちは。
『援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。
数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。
東洋経済オンラインというサイトで
ちょくちょく紹介される漫画を見るのが密かな楽しみです。
元・企業戦士が「働いていない若者」に感じたホンネ
漫画「マンション管理人の人好さん」5話
妙に心に響いて
妙に心に残るのは、自分が見てきた光景だからだろうか...
かつて
私は広告代理店に
勤めていて
部下によく
恐れられていた「なんでこんな事も出来ないんだ!」
「普通にやればできるだろう!」その日以降
その部下は
休みがちになりのちに
異動となった人にはそれぞれ『歩く』スピードが違う
早い、遅いなんてないそれぞれの道を歩けば良い
厳しく接するのが「当然」
厳しく叱るのが「指導」
そんな風に思われていた時代がありました。
決して今から、そう遠くない時期です。
もしかすると、まだ、亡霊のように生きているかもしれない。
僕は指導する側だった時
そうしたくなくて、なるべく懇切丁寧な指導に努めました。
しかし、それでも、余裕がない時が多々あったのは否めず
自分が意図していないのに、焦りや怒りを抑えられないこともあった。
ややもすると、却って圧を与えただろうと思う。
実は、その場面も、今なお、よく覚えています。
どうして、あんなことを言ってしまったのだろう。
どうして、あんなに追い詰めてしまったのだろう。
きっと、その人は萎縮して
緊張して頭が真っ白になって
どうして良いか分からなくなったかもしれない。
焦りや怒りを完全に排除するのは難しい。
重圧のない仕事なんて皆無に等しいだろうから。
それでも尚
上司の立場の人には、もちろん部下の立場の人にも
いつも余裕が必要だと言い続けなければいけない。
余裕を無くすと
人は望まなくても、狂ってしまって
なりたくない自分になってしまうから。
これって、結構辛い。
僕は、勤めを辞めて
のんびりとした時期を過ごした時
世界に、本当は、こんなにも穏やかな時間が流れていたんだと
初めて気が付きました。
もしかすると
「マンション管理人の人好さん」の見た光景に
近いのかもしれない。
一旦、仕事から距離を置いてみると
「仕事の世界」はあっという間に過去のものになって
自分とは関係なくなるような感覚を覚えました。
もちろん、人によって感じ方はまちまちだろうけど。
何を言いたいかというと
「仕事」なんて、小さな世界でしかないということ。
「仕事」の小さな世界が
まるで世界のすべてのように感じてしまっていたかな。
それも、ずっと。
その仕事が、うまく行くかどうかで一喜一憂したり
失敗すれば「自分の存在価値が無い」とか、極端な解釈をしたり
否定的に走るのは、勿体無いし、無意味だな、と思うのです。
仕事は仕事で楽しいのだけれど
必要以上に大きくしてはいけない。
実際、自分のすべてではないのだから。
いつか、その仕事から、離れる時が必ず来る。
それを知れたのは、僕にとって、大きな経験でした。
小さな世界じゃなく
大きな世界があると知れると良いですね。
やはり仕事以外の世界に触れる時を増やしたり
時には平日に思いきって休暇を取ったり
「自分の時間」を持つことが
苦痛じゃなくなることを目指して
いろいろ試したらどうかな。
そのように思うのです。
投稿者プロフィール
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青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
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