敢えて、見守る力

こんばんは。

援助職のためのカウンセリング』の結い心理相談室(青森県八戸市)です。

数多いサイトの中から、当事業所の記事をご覧いただきありがとうございます。

援助者としても、マネージャー職位としても
両者に通じる真髄です。

これをさらっと表現する所が素晴らしいですね!

クライエントや部下は
確かに「困っている」かもしれない。

しかし、それだけで手を貸してしまったら
本人の意思を損ねてしまう。

人は、上手くいかなくなってこそ
自分や自分の置かれた状況を見つめ直します。

かつてないほどの真剣さをもって。

じっくりと見つめるほどに
答えは見つかっていきます。

この「探す」過程が不可欠。

探して、答えを見つける経験を経ることで
次に課題に直面した時も、きっとそうしていくことでしょう。

それが成長。

そして、たま〜に、おりますよね(笑)

「助言通りに動かなかった!」
「言うことを聞かない!」

これって、なかなかの傲慢さですよね。

言う方に「知っている」という前提があり
言われる方は「知らない」または「できない」という前提が見え隠れします。

しかし、その前提は、正しくありません。

当事者に、課題に取り組む動機付けがあって
自分で取り組む機会が与えられれば

その人は必ずや、やり遂げるのです。

その大切な機会を奪っておきながら
勝手に怒るのは何と本末転倒なことでしょうか。

見守る。

ただ、これだけが何と難しいことか。

もし、手を貸すとしたら
あくまで、本人が助言を望んだ時です。

それも、手がかり程度の最小限の助言に留めるべきです。

自分の力で成し遂げた、という経験をしてもらうために。

援助職、あるいはマネージャーは
手を貸したいのをグッと堪えて、見守り、待たねばなりません。

これを選択的にできる所に、本当の「力」があるのではないかな。

投稿者プロフィール

中田 雅也
中田 雅也結い心理相談室
青森県八戸市・階上町を中心にカウンセラーとして活動しています。また、電話・オンラインカウンセリングもご利用いただけます。
普段使いのカウンセリング(日常の悩み事)と援助職のためのカウンセリングをご提供しております。

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